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古民家改修

新潟の古民家

古民家改修物語

2005年5月に購入した、築100年の古民家で、
当時はほとんど廃屋に近い状態でした。

今年で7年目に入りましたが、この間、冬を除いて
毎月1度、静岡から新潟県の田舎に通いつめ、改修を行っ
て来ました。少しずつ、その全某を明らかにしたいと思います。

最初の出会い [heart]
私は古民家が好きで数年前から探していましたが、
なかなか良い物件が見つからず、半ば諦めかけていました。
それはインターネット上に突然出て来ました。早速電話してみたところ「一度見にきんさい」とお誘いを受けました。
こうなると心はもう新潟です。


長野の山やま

家族には「ちょっと旅行に・・・」と、声をかけ、静岡から新潟県へ車で向かいました。途中、長野から見た黒姫山、雪を被った妙高山の美しさに感動し、新緑と信州の空気に心が癒されました。

「長岡まで8時間ほどかかる!」と友達に聞いていたので
早朝4時に家を出発したのですが、9時過ぎには目的地に着いてしまいました。

何と不動産屋さんとの約束時間の3時間前でした。早く見たい気持ちがお分かりでしょう!


早速2つの古民家を見せて頂きました。どちらもとても良い物件でした。
1件目は料亭として使えるような家で、2件目は畑で野菜作りを楽しめる家でした。

使用していた家財道具等は処分して下さるとの事で、
2件目の古民家に心が動きます。

ただし、ここは豪雪地帯ですので雪下ろし代が掛かります。
一冬に10万ほど考えておきましょう。

その日は、旅館に一泊、家族で検討し、2件目に見た家を購入することに決めました。
新潟は丁度桜の花が満開でした。

満開の桜

  


古民家再生工事始まる

静岡に帰り、不動産屋に連絡しました。翌月には売買交渉が
スムースに成立しました。

不動産屋は建築会社も兼ねていたので、最低限の工事を
お願いしました。

まず、家の図面を見ながら、旧キッチンを撤去し、前もって調べておいたアウトドア用のステンレスキッチンを設置して貰いました。古民家の雰囲気を壊したくなかったのです。

プロパンガスは危ないのでIHクッキングヒーターにしようとしましたが、高額すぎてとても無理です。変わりに電気コンロ
2台を設置します。

電気コンロ、余熱が使える

ただし電気容量が大きいので、別々に分電盤まで配線工事をしてもらいました。香取線香みたいなこんろ2つで2300円で済みました。すごい経費節減で、まーちゃんも納得。 [smile] 

水道工事と電気工事も込みでお願いしました。

各部屋の畳もすべて撤去。大広間21枚居間9枚、和室や寝室など合わせて44枚もの畳を処分してもらいました。1枚につき1000円で、4万4千円もかかってしまいました。
桧や杉でフローリングの床を考えたからです。

壁に貼ってあった木目調の化粧ベニヤを取り、シナベニヤに
張り替えてもらいました。後から自分たちで塗装をする為です。

改修前の部屋,この場所が新しいキッチンになります

黒い梁を出したいので、天井板と、部屋の仕切りガラス戸4枚も撤去してもらいました。

8畳間と10畳間が1つの部屋になり、18畳の居間になって
ここにキッチンを設置することにしたのです。

その他、キッチンの前に窓(サッシ)を新設、他にも4カ所
ほど窓を付けてもらいました。

新設する洗面所の後ろの壁や部屋の仕切りの3ヶ所の壁を
取り壊し、部屋の移動を考慮しました。

しかし柱だけは1本たりとも切らせません。
ここは豪雪地帯なのですから冬には
かなりの雪重量がかかるので骨組みは大変重要です。

初めて見る大広間

大広間の一部分の床が朽ちて危険だったので、ここは
床下の根太から作り代えて、床板も3畳ほどの部分を
20cm幅の杉板に張り替えてもらいました。

松板ですと元の板と同じなので良いのですが、今は
無いとのことでした。

こうした工事の詳細打ち合わせは、どんなに離れていても
メールで図面上やり取り出来たので、本当に助かります。


これまでの改修は業者さんにやって頂きました。私達は
月に1度行くペースでしたから基本工事はお願いするしか
なかったのです。




基本工事終了

そして工事が終了し、8月吉日、
引渡しの日がやって来ました。

黒い梁と床天井が現れました

玄関へ入ると古い囲炉裏が目に飛び込んできます。
イメージ通りの仕上がりでした。

18畳の部屋の奥、左手にキッチンがあります。
水道の蛇口をひねるとザーと勢いよく水が流れ出ました。
当たり前の事ですが、なぜか感動しました。

上に目をやると、囲炉裏の煙で燻されたまっ黒い梁と、
床天井が現れていました。

木目の化粧ベニヤがあった所はシナベニヤに
張り替えてあります。

およそ8枚ほどのシナベニアを白い塗料で
後から私たちが塗る予定です。

黒い柱と漆喰のような白い壁のコントラスト
をイメージしています。

玄関に入ると囲炉裏が・・・

試しにベニヤ裏はどんなふうになっているのか
、そっと剥がして見ると土壁は無く、
土壁印刷されたビニールが張ってあります。
確かに土かべふう・・・おもわず笑ってしまった。 [bigsmile]

キッチンの新しい窓からは、杉木立が見え、
小鳥のさえずりが聞こえます。

囲炉裏の上には、FUNがつながった排煙用の
器具が取り付けてありました。

スイッチを入れ、タバコの煙で排煙の
テストをしました。OKです!

新設した洗面所

それから居間の奥へ歩いて行くと改修前は
台所だった部屋にはいります。


目の前にハシゴ階段があり、左手が洗面所、
奥に昔のお風呂があります。しかし湯沸かし釜は
撤去して床にしてもらいました。


ビニールの床は全て桧のフローリングになって、
柿渋を2回塗ってあるそうです。いい感じの色あいです。

旧台所、 ビフォー

この部屋は善棚の丁度後ろになりますが、後で
冷蔵庫と荷物を置く予定です。

右を見ると、壁を取り除いてある柱の間を
通ると横の部屋です。同じ床です。

ここには布団を仕舞う黒い長持ちを置いたり
衣類などを入れるコンテナーを置く予定で

上の台所の アフター です

やはり物置部屋になってしまいそうです。

      (この2枚の写真は上がビフォー・下がアフター)





この中障子戸の左がハシゴ階段があり、
壁はベニヤが貼られている。




階段を上がると部屋が2つ


これも後から剥がして塗装が必要。
壁の左は風呂場ですが、これは使いません。






この部屋の突き当たりの右に、明るい色の中ガラス板戸が
2枚あり、そこをとおると大広間です。

画像の説明

その大広間を中心に五つの部屋があり、
他の部屋の仕切り用に板戸が19枚あります。


この部屋は21畳の広さがあります。
床板の隙間が数ミリ開いていて風が吹くと
下から冷たい空気が吹き上げてきます。

1坪ほど腐ってしまった部分はしっかりと
杉板で直されていました。塗装は後日、

大広間

オーク色のオイルステインでぬりました。
板をはがして見ると、大引きと、根太が

がっちり組まれており、安心しました。
上を歩いても何ら揺れません。

この部屋は、囲炉裏が2つあり、1つは
居間のものと同じ大きさですが、もう1つは

50cm四方ぐらいの小さな囲炉裏です、
おそらくコタツ用と思います。

左手の中障子戸2枚の向こう側には、上にあがる急勾配の
階段があり、6畳ぐらいの板の間があります。

おそらく物置ぐらいにしか使えません。

膳だなの扉が4枚ありません

そして3枚障子戸の奥も、同じ広さの板の間で、
道具置き場に使います。




大広間で残念だったのは、善棚に付いていた縦格子の
扉4枚が無くなっており、ショックでした。

なぜなら、この扉こそトロトロのいい味を出しており、
大きな存在感と、この家で暮らした方がたの

生活がいっぱい詰まっていたからです。

あと8畳の和室がありますが、今回の工事では
特に改修はしません。

8畳の和室

この家は、中越地震と新潟沖地震の2回の地震により
床の間にひびが入り、漆喰壁も大きなダメージを
受けました。

2回目の大地震の時、
大広間の土壁も大分落ちてしまい、補修工事が必要です。

以上でプロの基本改修工事が終わり、あとは私達で
直す事にしました。

なぜなら改修工事はきりが無く、
お金がドンドンかかります。

と言う訳で、私たちも随分と、無理を言いましたが、
やさしく受け入れて頂いた大倉社長さんに

下の畑には里芋が

お礼申し上げます。本当に有難う御座いました。
設計の大倉さん、村田棟梁ありがとうございました。

それから若大将にもお世話になりました。
感謝申し上げます。







本格?古民家改修スタート

畑の椿の花

さあ、これからが改修本番工事の始まりです。まず
静岡に帰り、新潟の古美術屋、骨董屋へ電話を

かけまくりました。例の失った善棚の扉が無いか
新潟県全てのお店に聞いてみました。

私の予感では、元の持ち主さんが骨董屋を入れたとき
持ち出されたのは明らかです。

ビフォー・ガラス戸

もし、有れば私が買い戻すためです。
しかし見つけることは出来ませんでした。


さあ、これから私たちの改修工事が始まります。
だれでも想像がつく事ですが、一番最初にしたこと

それは掃除です。
とても今のこの状態で、泊まる勇気はありませんでした。

アフター・半障子戸

何しろ100年分の塵と埃が積もっているからです。

その為近くの旅館と宿泊施設を予約し、3泊4日の
日程で掃除とかたずけに望みました。

掃除機を2台購入し、家族であちこち掃除機を
ひたすらかけまくりました。

おかげで掃除機が1台お釈迦になって
しまいました。

大広間に設置した半水屋


そのあとは各部屋についていた照明器具の交換です。
あちこち裸電球や蛍光灯が使われていましたが、大広間



にはオールドスクールの照明を4つ付け替えました。
これはMADE IN USA のもので、

大広間のオールドスクール



和室にも洋室にもマッチするので不思議です。よく
TVのドラマに出てくる形のものですが、

アメリカの学校の廊下の上などに使われていたようです。


つけた器具はわりと古いもので、数年前に事前に
購入しておいたものです。ようやく陽の目をみました。


帯戸

天井への取り付けは、最初から付いていたロック式のものに
器具側を合わせ、チェーンを止めてコードも交換しました。





居間には細長い蛍光灯が2つ付いていましたが、
ここは昔のガラスの笠を使用してみました。

灯りは20ワットの電球を2式を取り付けました。
安くてとてもシンプルなものです。

大広間


ほんのり、暗く灯る明かりに心が休まります。



又、キッチンのシンク上には丸い電笠の照明を付け、
ひもを引いてON/OFFさせます。



キッチンの後ろ側には、2段水屋の上側を置いてあるので
その上の天井からもう1つ追加しました。

ビフォー

料理の盛り付けなどの時、手元を照らす為です。

和室には、丸く大きな和紙のぼんぼりを一つ付けましたが
その内、ごろーた照明を作る予定です。


居間の奥の、部屋の照明には、古い糸巻きに電球を
付けていますが、天井が低いのでコードは


アフター

出来るだけ短くしてあります。それでも
時々頭にぶつけたりしました。電球も小型にしてあります。




大根の間



この部屋には「大根の間」と名前を決めました。



隣の部屋も同様の照明にしました。
フロアも天井も同じ作りになりましたが、
元は裸電球でした。

画像の説明




器具交換し、柱にシーソースイッチを取り付け、
配線工事を済ませました。







にんじん部屋

使い勝手も良好になりました。

この部屋は「にんじんの間」と名付けました。
居間は「かぶの間」です。


大広間は「ひょうたんの間」和室は「稲」、
残りひとつは「かぼちゃの間」です。




なぜか野菜の絵が好きなので、そうなりましたが
田舎家に合っていると思いますが・・・



洗面所に付けた照明



結局、すべての部屋の照明器具を交換した事に
なりました。これは好みの事ですが、ひとにより

裸電球が好みの方もいらっしゃいます。


玄関には、お隣さんから頂いた、丸くてかわいい
パイプ金具が付いた、半透明の白い骨董照明に交換し,
雰囲気が良くなりました。

抜く前の壁



その次にやった事は、くぎ抜きです。
家中やたらと釘が打ってあります。
何でも引っ掛けるのが好きなようです。




古くて錆びていて、とても力がいります。
中には抜けないものも有り、切取ったものもありましたが

玄関に付けた照明




3人で釘を200本近く抜いたと思います。
昔の人はいろんな物を掛けますが、
実際は収納スペースが少なかった為でしょう。



毎月、来るたびに、作業予定を書いて来るのですが
そのたびに、やらなければならない事が発生して


あけびの実

予定が大幅に遅れてしまいます。ほとんどの作業を
二人で行っています。



一日作業ずくめで働いていると、アッという間に
一日が終わってしまい、夕方にはぐったりと疲れが


                         
出ます。温泉に行くのも足が進みません。



塗装前の洗面所

でも部落の方たちがとても親切にしてくれて、
おにぎりや、いろんな料理を作って来てくださり、




どれほど助かったか計り知れません。
そのほかにも、周りの草狩や、洗濯干し場など

も作ってくださり、田舎暮らしの暖かさを感じました。




次の作業は主に塗装工事です。これは予想以上に体力を
使います。息子は1度でやめてしまいました。しかし、
1度塗りではシナべニアの木目が残り、いまいちなので

塗装後の洗面所

3度か、それ以上何度も塗り重ねばなりません。下には
養生テープを貼り、上に新聞紙を広げておきます。



それでも、塗料がアチコチ飛んで汚しました。
キッチン周りは水性塗料のホワイトで、古い柱は
黒で塗りました。
黒の下塗りは墨汁を使いました。

後で分かった事ですが、白いところは
最初から白の化粧ベニヤを貼れば

良かったのです。あとの作業で、居間の左半分は
白の化粧ベニヤを張りました。(白い釘を使う)

塗装前

ただし、柱が真四角ではないので、柱のカーブに
合わせて少しずつカッターで切り合わせします。

柱間に張りますが、四隅を白いコーキング剤で処理し、
綺麗に仕上がりました。

本当は漆喰が良いのですが、手間と時間がかかり
過ぎるため、今回は見送りました。


友達が来たとき、漆喰と見間違いしてしまうほど
だったので、少しうれしく思いました。

塗装後・ハシゴ階段は黒塗り

水生塗料の黒色は最初は良いのですが、
時間の経過とともに色落ちしてしまいます。
オイルステインも同様です。




洗面所近くの柱には全面ベニヤ板がびっしり
打ち付けられており,剥がすのに大変でした。



しかし現れたのは、囲炉裏の煙で黒くなった柱です。
きっと黒くなってしまった柱が、いやだったのでしょうか。

膳棚の裏側



今は、なんと美しい柱でしょう
きっと柱の木も喜んでいるに違いありません。




善棚は奥行が1m近くあり、後ろの部屋に出っ張っているので
少し部屋が小さくなりました。ここもシナベニヤが張ってありますが

工事後


柱が無いので柱風に厚板を打ち付け、黒く塗装します。
ベニヤの所は水性白色塗装にします。白く塗装してから




黒い板を張るのがベストですが、塗りは後からにします。
たぶん工事中に傷になり白い塗料が取れてしまうかもと
思ったからです。




角には板を90度に2枚を取り付けて、見た目が柱風にしないと
いけません。なるべくピッタリと隙間が無いようにと~。


膳棚の裏側



板は近くのホームセンターで購入しました。幅18cm、
厚さは38mmぐらいのかなり大きいものですが



塗装後は以外と小さく感じます。
結局丁度良い大きさでした。



取り付けはねじ釘を使い、ドリルドライバーで打ち付けます。
何とか、それなりに出来ました。

工事後の膳棚の真裏

後は、塗装ですがここも白色で何度も重ね、柱板は黒でぬりました。

床の所も綺麗に仕上がり、ここも部屋らしくなってきました。


この部屋の外側は昔、キッチンだった所なので、コンクリート
が剥き出しになっていたので、ここも白で塗装し、上の所には

板を取り付け黒で塗りました。階段横のベニヤを剥がし取ったら、やはりコンクリートだったので前面白塗りです。

そして
同じ高さのところに板を付け、同様に黒で塗装しました。

部屋から洗面所を望む



ハシゴ階段は中途半端な黒色だったので、味が出るように
注意して、ほどよい黒仕上げにしました。


しかし、この部屋と隣の部屋の天井はまだベニヤのままで、
早く塗装したいところですが、忙しくて出来ません。



天井塗り用のローラーなどの道具は購入済みなので
その気になればいいのに、今だ勇気が出ません。

お風呂は後日撤去した





多分、先に眼についてしまう汚い所を優先して
直したいから、かも知れません。



工事後の旧お風呂場

お風呂場の改修は、まず、樹脂で出来ている風呂桶を
まーちゃんと取り外しました。その後、白でコンクートの塗装をし、

木板を2箇所取り付けてから、黒で塗りました。
作業中、大きなムカデが外から入ってきました。

よく見ると、ムカデ君が何度も出たり入ったりしています。
地震でコンクリートにヒビが入り、隙間が出来た為と判明。

早速、コーキング処理して隙間は無くなり、
ムカデ君も入れなくなり ホッ!
もちろん外の光も見えません。

裏の田んぼ

あと回りの柱を黒くして統一感を出し、見栄えもグーです。
その後、AC100Vを引き、水道の蛇口にホースを

取り付けてから、購入した新しい洗濯機を設置して
取り合えずOK。
いずれココは、シャワールームの設置を二人で

検討中です。現在は近くの温泉に行ってますが、
疲れていると、私はドウデモよくなるのです。

しかし、まーちゃんの温泉好きには参ります。



さて、そんなこんなで、少しずつ家の中が綺麗に
なりつつありますが、初めてこの家に泊まった時の事をお話しましょう。

初めて寝た部屋

ようやく掃除して寝られる状態にり、それは
2005年、10月の中旬だったと思います。

6畳の板の間に寝ることにしました。
何せ初めての夜なので、なにかおきるかも知れないナーと

少し不安でしたが、疲れていたので直ぐに眠ってしまいました。
一度眼が覚めたのですが、まだ真夜中でした。すぐまた眼を閉じました。

すると、突然、何かが私の頭をなでたのです。
となりには、まーちゃんがいびきをかいて寝ています。

ついに 出た~ と思い、怖くて眼を開けられませんでした。
でも,私の体に乗っているわけではなく、首も絞められて

居間から玄関を望む

いません。それなら、座敷わらしかも知れません。
なでられた時、なぜか、ほめられている感じがしたからです。

この不思議な体験は、最初で最後、この1度だけです。
又の機会に続きをお話ししますのでお楽しみに・・・




冬支度

さて、月日が経つのは早いもので、もう冬仕度です。
雪国の冬は早く、11月半ばには雪が降ります。

気が付いて見れば新しく窓を作ってもらった所には、
雪囲いがありません。明日帰ると言うのに、

雪囲い

今日中に終わらせなければなりません。あせります。
暖かな静岡の住人は、頭からすっかり抜け落ちていました。

しかし有り難いもので、お隣りさんが来てくれて、親切に
雪囲いの作り方を教えてくれました。

言われたとうりに、ホームセンターで、垂木と十手という、
板を何枚も掛けられる金具を購入。
釘も買うのを忘れないよう,念をおされました。

釘も10cmほどの長さのものを,沢山購入しました。
それと,肝心な十手に掛ける板です。

板は雪囲い用のものがセットになって売っています。
何箇所も作るので、大量に購入しました。

雪囲い

長さや、木の厚さで値段がちがいます。
十手は鉄で出来ていて、長さが長いと値が上がります。

鉄と見た目は、あまり違わないのにステンレス製は値が
2倍ぐらいに跳ね上がります。今回は大量に購入するので

安い鉄製にしましたが、ステンレス製は何年たっても
錆びなくて、とてもよいものと後で判りました。

これで、材料は揃いました。あとは垂木を窓の大きさ(高さ)に
合わせて切断し、掛け板は、窓の横幅より30cmほど長めに切ります。
(十手より左右15Cmずつの余裕が出る)

木の切断は、のこぎりなんかでは日が暮れてしまうので、
強力な BOSCH プロ用ジグソーでガンガン切りますが、

窓が沢山ある分、木も多く、切るのに本当に大変でした。

切断が終わったら、いよいよ取り付けに入ります。
窓横に垂木を1本ずつ釘で打ち付けますが、5cm角ほど

の太い角材をとめるので、大きめのハンマーを使ったら
気持ちよく釘が打ち込まれて行きました。

雪囲い横から見る

1本の垂木に釘を4本ずつ、およその寸法で
打ち付けていきました。


釘が太いのに、どうにか木は割れませんでした。
(横に木目がくるように少し工夫しました)
家の、元の木もしっかりしていたようで、

がっしり付いたみたいです。
太い釘は粘りがあり、丈夫ですが、ねじくぎは

雪に押さえ込まれると、簡単に折れてしまうので
お勧め出来ません。

窓の横、左右に1本ずつ垂木を付けたら今度は
その角材に十手と云う金具を取り付けます。

裏の柿

垂木とは本来、屋根の軒に使用する角材(5cmほど)のことで
その材料を使用しているに過ぎません。

十手には、必ず取り付け用の穴が幾つかあるので、そこに
釘をうちつけて止めます。1本に穴は4つぐらい、

長い十手には6こぐらいあります。そこへ先ほどより小さい、5cmほどの釘で
角材に打ち付けて止めます。どんどん金具を止めて行きます。


左右が、ぴったり水平に取り付けないと、板を載せた時に傾いてしまいカッコ悪くなるので
気をつけながらの作業です。

あとは、先ほど切った木板を十手金具に乗せるだけです。
その板は取り外しが可能な仕掛けです。

入り口も雪囲い

ようやく全部が完成したときは、
辺りも、すっかり暗くなっていました。7箇所以上作ったので、
結局、一日仕事になってしまいました。


もし、雪囲いが無いと、積もった雪に押されて、窓ガラスが
割れ、雪が家の中になだれ込んでしまうので、
雪国では無くてはならない物です。

ホット胸をなでおろし、完成を二人で喜びました。
これで安心して帰ることが出来ます。

紅葉の山

新潟は、これから厳しい冬を向かえようとしていました。







春到来

長くて寒い冬が終わり、
待ちどうしかった、春がやって来ました。

春到来

春は1年の内、一番気持ちがいいです。
風景もいいし、新緑が最高です。

畑にはまだ少し雪が残っていましたが
食材などを雪の中に埋めて、自然の冷蔵庫として
使いました。何でも良く冷えます。


畑の、杉の木の近くには、黄色い水仙が沢山咲いていました。
昨年、まーちゃんが球根を植えたからです。


樹齢100年? 太いもみじには黄色い葉が出ています。
このもみじはやがて赤くなり、その後、緑の葉になる種類
で、少し変わっています。

水仙


近くの黒姫山には今年、雪が沢山残っていました。
部落の方が山菜採りに連れて行ってくれると
言ってくれたので、私たちも同伴させてもらいました。

長靴を履いて、軍手とカッターを用意して行きます。
山を登って行くと雪の中から葺きのトウが顔を出しています。



少し掘ってから切り取りました。
同じ蕗なのに土地の違いからか、味がやわらかくて

春のもみじ

食べやすく、静岡とは違います。それに
長い茎の所や、花も食べられることを、教えてもらいました。



そのあとは、カタクリの花や、山ウドも取りました。
私は山菜とりが初めてでしたから、あちこち歩きまわり



疲れましたが、楽しい一日を過ごしました。
部落の方たちは、もっと色々な多くの種類の山菜を

下の畑



とって来ます。冬菜、こごみ、こしあぶら、みず、行者にんにく
三つ葉、浜ぼうふ、うるい、根まがり竹、つるにんじん等



色んな山菜を頂きました。新鮮な山菜をたくさん食べる
部落の人たちは元気なはずです。
なにせ、栄養がいっぱい詰まっているのですから!


つるにんじんは、朝鮮ニンジンみたいなもので、
焼酎に漬け込んでみました。

水仙



少しずつ色が変わって、いい香りがして来ます。
来年は飲み頃かも。




さて、改修工事を急ぎます。
家の中は、まだ手入れしなければならない所が、山ほどあります。

早速、家に入ると、ひんやりと感じます。
すぐに、居間の窓をいっぱい開けて

奥に土間があります

新鮮な空気を入れます。

風を通して大広間に入ると、大広間のガラス戸の
右側が少し開いています。帰るときは、いつも閉めてるはずですが今日もなぜか開いているのでおかしいなと思い、
よく見ると、大広間いっぱいに足跡がついています。

黒い木板の上に、白っぽい小さな動物の足の形が
そこらじゅうに広がっていました。

おまけに無かったはずの、バナナの皮が落ちています。
これで分かりました!  犯人は、たぬきです。

今までも度々、ガラス戸が少し開いていた理由が
ようやく判明しました。

じょんのび庵

きっとどこかに、はいれるスペースがあり、ガラス戸を
開けて侵入していたに違いありません。

そのガラス戸の向こう側は狭い土間があるところで、
下を板で塞いだつもりでしたが、少しだけ開いて

いる所があったのでした。
多分、以前私の頭をなでたのは、きっとたぬき

だったかも知れません。
いや、そうに違いありません。

座敷わらしだと思っていたのに、残念!残念です。

扉が無い膳棚

早速、板で塞ぎ、これで縁の下から家の土間には
はいれません。今度来たときに、たぬきは

諦めてションボリ帰ることでしょう。

さて、作業を続けます。
大広間にある膳棚の扉を、何とかしなければいけません。
完全に間が開いています。文字どうり、しまりません。

扉を4枚作ろうとしましたが、時間がかかり過ぎるので
静岡からもち込んだ板戸を、2枚使用し、下に車輪を取り付け、
2枚の板戸を、横に動かせるようにします。

上は、板を追加して、板戸が倒れないようにして、
梁と同じ色で、塗装することにしました。

もう膳棚ではなく、押入れになります。

アフター

梁の色に合わせて、ハホガニーのオイルステインで
3度ほど塗り込み、それらしくなりました。
遠目で見ると、梁に溶け込んで見え、
不自然さは感じられないようです。

実は、持ち込んだ板戸は、少しずつ運び込んだ
もので、30枚にもなりました。

中には静岡で使用していた物もあり、ここ用に
購入したものありで、いろんな種類のものです。

真ん中に太目の板が有るものは帯戸、障子が有るものは
中障子戸、その他、千本格子戸、縦格子戸や横格子戸、
ガラス戸、あるいは、半分の高さのものなど、

居間のカブ

さまざまな建具があり、これらの板戸や障子などが
古民家を、それらしくしてくれます。

こういった板戸が、人を生き生きと見せてくれます。

余談ですが、静岡の私の部屋も、古い板戸に替えてあります。
和紙の障子戸を2枚を帯戸に。押入れのふすま2枚も、横桟の板戸に、(横桟がたくさんあるものを舞ら戸といいます)

部屋の入り口のふすま1枚を、蔵戸に替えました。
現代の家のふすまや障子の高さと、古い昔の戸の

高さは合いません。平均して昔の戸は5cmほど低く、
蔵戸などは、様ざまな高さです。(蔵戸は殆ど大きいです)

掛け蜀+蝋燭照明

高さだけでなく、横幅も色々なので、それに合わせて
処理を行いますが、足りない時には別の木板を足します。

押入れに使用した横桟の戸は、6cmも下駄を履かせて高さを
合わせました。おまけに横幅が20cmも足りなかったので、

右横に板をはめ込み、同じ系統色のオークとマホガニーを混ぜて
調整して塗装しました。

蔵戸は下に2cm、上に1.5cmの木を、
取り付けて高さを合わせました。こういった作業は全て自分で
やりますが、蔵戸は重量が60キログラムもありましたので

取り付けには苦労しました。
その分、応用が利くようになり、色んな改修が出来ます。
(高さを最初から考慮して、合わせやすい物を購入)

和室にはめ込んだ中千本格子戸4枚

60キロもあると、運送屋さんのトラックから下ろして
部屋に運ぶまで男3人がかりでした。

その後の梱包の開封から、取り付けは全て一人でやりましたが・・・
重く敷居のすべりが悪い為、
木で車輪を作り、取り付けて使用しましたが

やはり、極端な改善はされませんでした。残念・・・と
思っていたら、この前の静岡震度6の地震後から

動きが急にスムースになり、とてもいい感じになっちゃうなんて
ラッキー? なまずさん ありがとうと云いたいところです。

裏から見た中千本格子戸

板戸の値段はピン-キリですが、味で値段がきまります。
味とは、見た目の味です。人工では絶対出せないもので

長い年月を、囲炉裏の煙で燻されて黒くなり、

トロトロになっているようなものは、今では、なかなか
手に入りません。もし有っても、とんでもなく高い値段です。

古い板戸に囲まれていると心が落ち着くので
私は古い板戸が大好きなのです。

さて、大広間の中障子戸は、桟が細く弱い為か、何本も木が折れていたので
障子のところだけを外して持ち帰り、静岡で修理する事にしました。

中障子板戸

紙は破れやすいので、新潟で「6倍丈夫」な和紙を買い、貼りました。
又、同じ部屋の上障子下板戸は、色もはげていたので3枚とも

持ち帰り塗装してから、新潟で和紙を貼りました。
運搬の途中で、あやまって紙を破かない為です。

和室の障子4枚は、最終的に、持ち込んだ古い中千本格子戸に
交換しました。
高さがピッタリで、何も調整しないで済んだのです。

ただし、板部分で節穴が抜け落ちたところが何箇所もあり、
肉落ちしない専用パテで補修してから、そこを塗装してあります。

千本格子戸では冷たい風が入るので、中を裏から和紙を
貼りました。(元からの障子戸を処分するのに勇気がいりました)
(ねずみに大分かじられていたのを理由に)

まーちゃんの畑作業

あと、玄関を入って右に使われていた7枚のガラス戸は
柱右側、4枚だけを帯戸に交換。
自分の趣味に殆ど変えてしまい特色を出しています。

いい悪いでは無く、ただの好みの違いです。
おそらく昔は土間で暗いので、光取りの為の
ガラス戸だったと考えられます。




床修理

居間の床が所々調子が良くありません。普通に歩いただけで
床がフカフカし、水屋が揺れました。今年は床を修理することに
しようと思います。黒い床板を部分的を剥がして見たら、

大引きが片方外れているのが判明したり、根太の角材の下の
支柱木が無く、上を歩くと水屋がカタカタと鳴ります。

床のささえ道具

今まで歩きにくい理由が分かったので、ホームセンターで
それようの高さ調整が可能な、プラスチック素材で出来ている

物を15個ほど購入しました。値段も安いです。
これを下に入れて大引きや、根太を安定させます。

材質が腐らないものなので、安心です。
その上、高さの違う何種類かが販売されていて
測定してから購入しました。

微調整は手でつまみを回して
固定する仕掛けになっていました。
何度もやってみて、キッチンの水屋が揺れなくなるまで

右が居間の水屋

歩き回り、確認します。
とりあえず OK になりました。

あと、大広間の床板が薄い為、歩くと少しフカフカして
歩きにくいのが気になってしかたありません。その上、

腐ったところが出てきて、きりとっては新しい板をはめ込んだり
していました。松の板は虫が付き易くて、来るたびに小さな

穴が開けられているようです。その上隙間があり、冬には冷たい風が
下から吹き上げてきて寒くてたまりません。

下から風がヒューヒュー

とうとう、床板の上に、ひのきでフローリングを張ることにしました。
ひのきは虫がつきにくいと云われていますので昔から日本建築
に使われており、その上いい匂いもします。

ついでに、この機会に昔あった囲炉裏を
復活させることにしました。

コタツ用だった小さな囲炉裏は塞いでしまうことにします。
チョットもったいないと思いましたが、歩きやすくなるので、少し安心です。

新しい囲炉裏

結局、居間と大広間で1つずつになり、家には2つの囲炉裏が
あることになりますが、それぞれ目的が違います。

居間のは、マキを燃やして煙を出して、2階の萱を守る事と、
料理に使うためです。大広間はそこで出るオキを使って、

暖をとるための囲炉裏です。

大広間のフローリング工事が終わったら、今度は、和室の廊下を
伸ばして、土間の上を縁側にしました。

ひのきの床

和室廊下の突き当たりの壁(木材)を取り壊して
縁側を長くしました。和室廊下の松の板をはずして
すべて杉の板に統一して、板の方向も横長にしました。

それに、畑側に3間半のサッシ窓を
新たに付けたのです。
1間を2箇所と1間半を1箇所です。

これで、人間の動線もよくなり、その上、畑がよく見えるし
光が入り、明るく様変わりしたのです。
すっかり古民家らしくなりました。

いろりの整備

いろりが出来たものの、上は天井なので釣るところが
無く、思案のしどころです。ん~ん頭が痛いです。

部落の方に相談すると、いいアイデアを出してくれました。
さすが~と感心し、取り付け作業を2人でやりました。

いろり吊り


縁側の板は新しいので、あとから柿渋を塗りたいと思います。
その後、居間の板も杉板をかぶせることにしました。

出来た縁側

ここには厚さ3cmの杉板でしっかり固めます。
縁側は2cmでしたが、それの反省で、厚い材料を使う事に


決めます。厚い分、大広間との段差が少なくなり、いいこと尽くめです。





畑が見えて気持ちが良い

それと今回、和室も、ひのきでフローリングを行いました。
広間と同じ厚さの木で、しかも、節ありの板です。

予算も安くいけるし、しかも、ふし無し板より自然な感じになります。材料は部落の五十嵐さんに頼み、作業も本格的に手伝って
いただきました。お世話になりっぱなしです。

広間は、畳の厚さ6cmだった所なので、板の厚さが1.5cm。
トータルで4.5cm下がりました。居間は3cm上がり、

段差が7cmも少なくなりアチコチ歩くのに大分楽になりました。
最初の20cmぐらいの段差に比べたら、格段の違いです。

和室は根太の間に3cm厚の断熱材(発砲スチロールみたいなもの)を入れて
からのフローリング処理です。ここは敷居と同じ高さにしました。

和室

各部屋の床が一応完成してとても気持ち良くなりました。

後から柿渋を塗ろうと思っていたところ、部落の方は「このままがいいで!」と云われ
私たちも「それなら」と、そのままになっています。



和室の改修は、床のフローリングの他に
仏間だったスペースが空いていたので、ここに

扉をつけて収納スペースとする事にしました。床の間の左横です。
ここも膳棚と同様に、板戸を2枚使い、横への

収納スペースに・・・

スライド方式?にして車輪を下に2個ずつ取り付けます。
上には幅広の板を使い、板戸が倒れ無いように固定します。

ここに使用する板戸は古くは無く、味が有りませんので
戸板飾りを2枚作り、取っ手と平行に貼り付けることにしました。



この板戸は昭和の初期ぐらいのもので、すでに作りが雑な上、
材料も明治時代のものとは違い、格段に下がります。4枚組みですが
ここでは2枚使用し、あと2枚は静岡のトイレ戸に使いました。
この4枚セットも静岡で購入したものです。

取り付けた飾り

飾りの作り方は、2枚の木を重ねて切り抜きます。1度で2枚分作ると
全く同じものが作れるからです。

5ミリの木にデザインを書き、そのとうりに切り抜きました。
ヤスリで何度も修正し、模様を整えました。

そして、ベンガラで赤く塗ってから両面テープで貼り付けます。
なぜなら、クギが見えずに、綺麗に見えるからです。

画像の説明

飾りが完成したら板戸自身を手前に倒れないための
板を取り付けます。

元ある木の上から、クギで打ち付けてから塗装しました。
ちょっと町屋風ですが、完成しました。






新潟地震発生

丁度工事が終わった頃、またしても中越沖地震が発生してしまいました。
その前に小千谷を中心とした中越地震があったばかりなのに

連続してまたしても震度6の地震に見舞われてしまったのです。
その日の午後、部落に電話を入れて安否を確認し、みんな怪我は

落ちた土壁



無かったこと、家の損害もひどくなかったことが判りホットしました。


又、電気は直ぐOKになったけど、最初は良かったのに
水道が止まったとのことでした。(多分、復旧工事を
町で始めたからでしょう)

そして夜なのに、懐中電灯を持って家を調べに行って、チェックして下さり、少し土壁が落ちていることや、


漆喰壁が割れたことなどを教えてくれました。

翌日、ペットボトルのお茶や、手ぬぐいなどを
たくさん購入し部落に送りました。

土壁が・・・

その1週間後、私たちも新潟に入りましたが、未だ水道が出ません。
水タンクを持って、被害が少なかった隣の部落で、お水をいただき、使わせてもらいました。(給水車は毎日来てくれました)



水は大事に少しずつ使い、ありがたさを身をもって実感することができました。
話を聞くと、皆さん、大きなつけものタルなどで雨水を集めてトイレなどに

使用したり、お風呂に使用したそうです。
長い間、水が出ることはありませんでした。

漆喰に亀裂が・・・

私たちは毎日、温泉に入りに行くのですが、
市の災害支援で、何処でも無料で入れました。
さぞ、多くの方々が利用されたことでしょう。

部落の班長さんや若い奥さんが、1人暮らしの
おばあさんや、おじいさんの為に、

町までお弁当やお茶などを仕入れては、
毎日配って助け合っていました。

家の中は少しですが、落ちた土壁でよごれていたりあちこちのコンクリートが
割れて随分と隙間が開いていました。早速部屋の中はコーキング処理で

修理しましたが、外はすぐには無理でした。
壁は接着材で周りを固めてから、化粧パネルで覆います。

修理した壁

ホームセンターではパネルなどを特別に安く販売していて
少し助かりました。他にも復旧のための材料や道具なども
特別価格で売られていました。



町に出て見ると、商店街のあちこちの古民家がつぶれています。
主に古い瓦屋根の家が、軒並倒れていました。



電柱は殆ど傾いていて、電線が垂れ下がっており、
道路沿いのブロック塀や、石の塀が倒れていました。


倒壊した家

ガスが止まってしまい、いたるところ復旧工事をやっているので
何処を車で通っても、渋滞でした。自衛隊も大勢来ています。
道路は至る所ボコボコになり、亀裂が曲がりくねって、
地震の強さを物語っていました。



このひどい災害の原因は、地震の揺れている時間が
長かった事と、地盤が元は、砂地だったところのようです。

倒壊した家



中越地震の後、お金をかけて、筋交いなどを入れて対策したのに
何の役にも立たず、倒れてしまった家もあったようです。



さて、我が家の事に話を戻しましょう。
2度の大きな地震に遭い、最初の被害がさらなる被害の拡大を
もたらしました。




床の間も2つに割れてしまい、コンクリートの隅は隙間が開きました。

割れた床の間



壁の割れ目が大きくなってしまったので
修理も面倒になりました。
でも地道に修理を重ねるしかありません。


広間の土壁の修理は化粧パネルで覆いましたら、
とても綺麗になったので被害が無いところも
全部化粧パネルを貼り付けることにします。


割れたコンクリート

現在は部屋の4面の内、丁度半分を終えたところなので、
まだまだ時間がかかります。もし全部完成すれば
以前よりはとても綺麗になるでしょう。
取り合えず広間は途中で一休みとして


今回は、縁側の下のコンクリートの割れを修理します。
しばらくは、ほったらかしになっていたので土が入っていました。

冬を向かえる前に作業をして置かないといけません。
雪や水が溝に入り、凍るので割れ目がさらに大きくなってしまうからです。


土を欠き出して・・・

土を少しずつ欠き出してからコンクリで埋めます。
コンクリと砂と小石がまざった物を買ってきました。

バケツに開けて、水を少しずつ入れてはかき回しますが
結構チカラがいります。それから少しずつ割れ目に埋めて

いきましたが、小石が少し大粒で邪魔になってしまいました。
砂との混合だけが正解のようです。


のんびり作業していると、直ぐ固まってしまうので
急いでやらないといけません。接合をしっかり付ける為には

直ぐ固まります・・・完成

たっぷりと水をかけておきます。しかし見た目より
練りコンクリが足りなくなり2回も追加してやっと

全部を埋める事が出来ました。


こんなに早く固まるとは、コンクート材料も進歩したもので
感心しました。







画像の説明





これでようやく気になっていた外の土台の補修を終え
安心して冬を向かえられます。


後は新しく出来た縁側の照明を付けることにしました。
2箇所の照明が必要なので、まず上に電気をつなげる為の



コネクターを取り付け、そして柱にスイッチ2コ、AC100Vの配線の為の分岐用ソケットを取り付けて、あとは配線で終了なのだが結構大変です。

画像の説明



コネクターは、しばらく上を向いての作業できついです。
早速、足りない材料を買いに行く。分岐用コネクターは丸い黒いのを使用するが、大きいのと小さいものの2種類を



売っていたので大きいのにしたら、実際に取り付けてみたら、ベークライトが薄くてすぐに割れてしまい失敗。家の中から小さいものを探し出して交換します。


磁器のコネクター

こっちは丈夫で全く割れなかった。意外でした。
小さい分、丈夫に作られているのかな?


上につけるものは昔の磁器製にし、配線材料は最初から黒い単線を買ったのだが、静岡には灰色しか無いのに
新潟では何もかもあり、規模がとても大きいです。



こっちは都会だな~とマジに思います。
使用する道具はペンチ、ニッパー、ドライバー、電気ドリル、インパクトトドライバ-線剥き道具、カッターなどで、

柱に付けたスイッチ



一式をまとめてから布の箱状の物に入れて
道具部屋から運びます。

道具はすべて新しく購入しました。なぜなら



静岡から運ぶと又持ち帰ることになり手間がかかるし、たくさん有るし,これだけで一仕事になってしまうからです。

ただしスライドマルノコやジグソーなどの大きなものだけは
必要時のみ、持ち込むことにしました。

つけたガラス照明



一応終了したら最後に配線をステップルで打ち込み、
固定して完了です。


コスモス


縁側











縁側が出来たあとは、居間の床を直します。
床のガタつきは以前、修理済みなので現在の板の上に

新しい板を貼りますが、どうしようかと? 悩むところです。
ここはフローリングは止めて何度でも修理可能な

板張り前

杉板を貼ることにします。ここはキッチンが在り、人の動きが
一番ある所なので、安定感を求めて3cmの厚い材料を使用します。

幅は20cmの幅板です。フローリングのような完全を求めても
無理なのですが、ただ並べて打ち付けるのでは無く、縦に互いに

板張り後・壁も改修後

ずらしながら貼り、自然な感じが出るようにします。
板止めには釘はやめ、取り外し可能なように
細いねじくぎをインパクトドライバーでとめます。

ここでも部落の五十嵐さんや高橋さんにも協力していただき
綺麗に杉板を張ることが出来ました。日にちが経つと

厚い板でも乾燥するので多少、反り、どうしても所どころ
板の端が上がりますが、気にしないようにします。



貼る時には古い階段ダンスをずらしたり、キッチンを動かしたり
水屋も移動しながら作業を行います。
水屋の移動はコロ(木の丸棒)を2本使って動かすと楽でした。

画像の説明



完成したあと歩いてみると楽に足が動きました。
もうフカフカしなくなり気持ちが良いです。

これで道具部屋を残して、床は大変歩きやすくなりました。
道具部屋の床は来年に改修する予定です。



居間の魚







床が綺麗になると今度は壁のベニヤが黒くて気になります。
ここは、中障子板戸をはずして、白い化粧パネルを貼ることに

します。柱が太いところや、細くなったりカーブしている
ところがあるので、カッターで少しずつ形を合わせ

ながら切ります。何とか合わせてとめます。あとは
周囲を白でコ―キング処理します。端を埋める処理で

杉板の床

きれいに見えます。又、これは接着効果もあるので
効果的です。階段ダンスの後ろまで、化粧パネル5枚を
使用しました。

完成後は見違えるばかりにきれいになり、まるで別の部屋の
ように感じます。そして今までここに使用していた障子板戸は

和室に使用し、ネズミにかじられた古い障子は処分することに
なりました。和室に移動した中障子板戸は偶然サイズが

ピッタリで、上も下も調整作業は不要です。ラッキーです。
4枚が入るとすっかりそれらしく見えました。

居間に化粧パネルを張りました



最初からそこに存在していた戸のように感じます。
色は黒に近いオーク色です。味もあり、とろり感も

少しありですが、節穴が有ったので、100パーセント
縮まないパテで埋めてから、オーク色で塗装して完了しました。

台所

11月に入ると、新潟は少しずつ寒くなってきます。
特に朝が寒いのですが、昼間になると急に暖かくなり

静岡の人間は面喰ってしまいます。
朝、起きたら一番に、居間の囲炉裏にマキを燃やし始めます。

これで部屋が暖かくなり、朝じたくのまーちゃんも楽です。
お湯を沸かしたり、岩魚を焼いたり、していると

お隣さんもきて囲炉裏横に懐かしいと言いながら座りました。
ここでのおき火を大広間の囲炉裏に運び、初めて広間の

広間のイロリにも火が初めて入りました



囲炉裏にも火が入りました。
でも、まきで燃やす囲炉裏には炭と違い、


格別なものがあります。炎が見えるからでしょう。
マキを丁度よい具合に燃やすのは,

以外に難しいものです。ついマキを多く入れてしまい
燃やしすぎてしまうと、マキがすぐ燃え尽きてしまうのですが

広間と居間

少しずつにして、チョロチョロ燃やすように気を使います。
使うマキは落葉樹のマキが最高ですが、余っていた杉を


使うため、パチン!と音を立ててとび跳ねてしまうので、
ちょっと怖いです。


この囲炉裏の魚は小千谷で買ってきました。
魚は鯛でしょうか?鯛にはとてもみえませんが

魚

多分、これを作った昔の人は、鯛のつもりで
作ったことでしょう!大きい魚ですが、素朴でかわいいです。

茶色だった魚も、炎と煙で何度も燻されて今では真っ黒に
なり、貫禄がつきました。

こうして炎を見ていると心が落ち着きます。
体も温まり、ようやく元気が出てきました。


広間から和室を見る

広間では天井があるのでマキは燃やしませんが、置き火や
炭を使います。中に穴がある固形型の備長炭は長く
火持ちします。
 


しかし、これは火を付けるまでがすこし大変です。





広間の囲炉裏



普通の備長炭も同じように点けにくいのですが、まず、
黒炭に火をつけておいてから、白炭(備長炭)を置いて
火を自然に移すとうまくいきます。

黒炭に火を熾すときは、いつも薪を細く割り置き、それを
専用の市販されている油を含むペーパーに火をつけます。
炭はその直ぐそばに置きます。


置いた炭の上の細い薪に、火が移るので、
それから太い薪を乗せます。
太い薪が燃え出せば、どんな炭も赤くなり出します。

広間の照明

イロリを使うのは冬の暖房の為でもありますが、
夏でも囲炉裏で薪を燃やします。

薪は部落の方に、たくさん頂いたので不自由しないで
とても助かります。

今では、来るたびに毎回薪をもやします。
かやぶきの「カヤ」を守るためです。

新潟は比較的に雨が多く、湿気が多いところなので
冬には、ふとんを毎回、炬燵で乾かしています。

萱に煙を送るときは、薪をもやして大量の煙を出すことが
あります。このときは囲炉裏の上から吸い込んだ煙よりも

コタツでふとん乾燥

階段ダンスを上がっていく煙が多いので、うまい具合に
目的が達成されます。このとき試しに2階に上がってみたら

いぶっていて、目を開けていられませんでした。
これでは害虫も逃げていくことでしょう!

煙で虫を避けるのと、あと萱を乾燥させるのも目的です。
かなり暑くていい感じでした。

最近では蛾やハチなどが
少なくなり、とても過ごしやすくなりました。
これも煙の力でしょうか・・

畑のきゅうり

居間の囲炉裏で薪を燃やすときは、板戸とガラス戸を閉めて
大広間には煙が入らないようにしていますが、
板戸の隙間から入るのでしょうか?強いにおいがします。

煙の中には、想像以上の木の栄養?成分が含まれている
のでしょう。とても可能性を感じます。

以前、よく魚の燻製を作りました。温燻でやるので
大きな段ボールの中に、桜などの薫煙棒に火を点けて

電気コンロで温度を調整しながら作るのですが
このときに出る煙りの量はほんの少しなのに、

強く燻製が出来てしまいます。
強すぎて食べられない鮭の燻製が出来てしまった事もありました。(鮭の燻製は冷燻なので大変でした)

台所手元照明

とにかく、囲炉裏を使うのは楽しみになりました。
最近は、取れたてのタケノコや、おやき(長野の名物)などを焼いています。

最初の頃は、煙を家の外に逃がす事ばかり考えていたのに、
いまでは「煙あっての古民家」と思うようになりました。




前にも、布団はコタツで湿気を取り、温める話をしましたが、
少しずつ私達もいろいろ考えるようになりました。

ひょうたんと暖簾

敷き布団の下にキャンプ用の、銀のロールクッションを敷いて
寝ると随分と温かく、下もやわらかいので良好です。



今までビニール袋に入れていた布団は、簡単に仕舞えるように
敷き布団や、掛け布団、座布団などはそれぞれの長持ちに



入れます。黒い長持ちは静岡から運び込み、赤い長持ちは
新潟で購入したものを使っています。そして道具も

里山風景

少しずつですが増えました。炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、
洗濯機と言うように毎月1つずつ購入して来ました。又、
帰る時のかたずけも要領よくやるようになります。



帰る前日には、前日用チェックリスト、当日には当日用チェックリストでそれぞれ確認するので、忘れることが無くなりました。


花瓶のかたずけや窓の鍵閉め、水道の水抜きや
ブレーカー落とし、荷造り、等,やらなければ

玄関の右側

ならないものが沢山あります。だけど、
前日には、ほとんどの準備を完了し、帰る当日は「朝食抜き」で



出発します。途中のコンビニで朝食を買い、休憩時に
車で食べます。


この事で、まーちゃんの負担が軽くなり、
良いことずくめです。

帰りの道中では、何箇所も道の駅に寄っては


新鮮な果物などを買っていくのが楽しみでもあります。
時間は気にしません。眠くなれば、車をとめて少し寝て、
その後は、もう眠くなる事はありません。

水屋の上

静岡に帰ると、来月に持って行く物をすぐにメモして
忘れないようにしています。持ち帰るものもあるので
これも事前にメモをしておきます。



翌月、行く時には途中のホームセンターで
リホーム材料を購入してから入ります。


里芋と菊芋



年の最後は11月に冬支度をして帰ります。
2007年、今年も1年、無事に作業が終了しました。



神棚

神棚に向かい、お礼を言い、感謝の気持ちを伝えます。
来年からは作業にも余裕が出来て、半分は楽しめそうです。
2008年が楽しみです。





庭の山つつじ

2008 春

冬の4ヶ月間はあっと言う間に過ぎ去り、
もう2008年の春を迎えました。


雪国の人達が待ちどうしかった春です。
部落の方達も皆、元気に働いています。

今年、雪はすっかりとけて無く、畑を耕して野菜の種を植えていました。
気持ちがいい季節なので、車で近くにで出掛けてみました。

十日町にある樹齢1000年といわれているケヤキを見たり
萱ぶき集落を見たあと、小国町にでました。

萱ぶきの家

ひと山越えれば又、広大な田んぼの風景が広がります。
本当に広々としていて、又山を越えれば同じように田んぼです。

小国を通ると小千谷に出ました。鯉と闘牛で有名な所ですが
今日は鯉を見ました。たくさんの泳ぐ鯉を観察したので
素晴らしい鯉の見分け方や色などを発見できました。

ココ小千谷には、昔からヨーロッパのバイヤーが大勢来て
購入してるとのことで、鯉では一流産地です。

樹齢1000年のケヤキ

鯉の形にちなんだお菓子が色々売られていました。
小千谷駅の近くでおそばを食べて帰ります。

帰りの道路がまったく判りませんが、
カーナビのありがたさを何度も実感。本当に助かっています。
途中小さな骨董屋さんを見つけたので、車をとめ、
入って見ることにしました。


まーちゃんは、あんなに嫌いだった古美術が今では
私以上に好きになってしまい,こまります。?

お店は、やさしい夫婦がいて、お茶を頂ながら
いろいろ、話こんでしまいました。


マムシ草

ここで、古民家用に使う、磁器の大鉢と
赤漆の菓子器、徳利などを購入し、


広い道路を車で飛ばして帰ります。途中、
十日町の千寿温泉に入ってから
ここで早い夕食を取り、ゆっくりくつろぎました。

この温泉は、少し茶色いお湯の色で
独特のにおいがして、体に良いようです。


施設もきれいで、その上1人500円で入れますが
夜7時には400円に下がります。夜10時で終了なので
9時半頃になればとても空いて来ます・・

庭のもくれん


家に帰ると、ま-ゃんは洗濯、私はビールを飲んで
リラックスし、9時ごろには寝てしまいます。

テレビはありません。SDプレーヤーで時々JAZZを
聞きながら、寝てしまうのがここでの習慣になりました。

緑







翌日、おそらく100年ぶり? に梁や柱の保護の為に
油を塗ってあげることにしました。漆が塗られているところは


比較的良いのですが、全体的に油分が抜けて、木の肌がかさかさになっているように見えます。

塗る油は植物ボイル油で1瓶1000円の
高価なものにしました。



画像の説明

この油はボイルしてある分、塗ったあとの乾燥が早いようですが・・・

天ぷら用のキャノーラ油でもOKです。


布にたっぷり着けてから、ぬりますが、下に垂れないように
注意しながら塗り、最後は少しずつふき取るような感じで


ぬりました。梁は差しカモイになっていて、梁の役目と板戸用の
溝が切られているもので、両方の役目を担っています。


欅のほかにも杉の差しカモイにも塗ります。

大黒柱

大黒柱にもたっぷり油をぬって上げます。
表や裏も塗るので、1日仕事になってしまいました。


木が喜んでいるように見え、光だしました。
肌がカサカサのケヤキは油を吸い,生き返ったように見えます。




本当は板戸にも塗りたいところですが、今回は時間が足りませんので又の機会にやることにしました。ほぼ1瓶を使ってしまったので次回はキャノーラ油にしようと思います。

全ての梁と柱に油を塗りました



家の中が綺麗になってくると部落の人達も気軽に来てくれるようになり、上がって、お茶を飲みながら、昔の話をしてくれます。


皆、とても明るくて気さくに相手をしてくれて
楽しいです。とてもかわいいおばあちゃん達です。
(TおばあちゃんやAおばあちゃん)

柱と梁



おばあちゃんの世代で80歳の方が2人来てくれましたが
とても元気です。昔は田んぼで牛に働いてもらった事や、


苦労話に頭が下がります。田んぼに出かけるときは、牛は
ちっとも歩かないのに、帰る時はスタコラ・サッサと帰る
そうです。

Tおばあちゃんが作ったカッパです



その姿が目に浮かぶようで、笑ってしまいます。
おばあちゃんが作ったわら草履や、藁で作った雨かっぱなど


いろいろ頂きました。早速、千本格子に掛けて飾りました。
他にも古くなった味のある鍋や文机、鉄の火チリン、網など




で、全て、この家で再び活躍してくれています。

部落の人たちは同じ名前(苗字)が多いので
皆、屋号で呼び合っています。

庭の花

少しずつ、部落の方の屋号を覚えてきました。






つつじ



最初は屋号とは知らずに皆が呼んでいるように言っていたら
最近になって、それが屋号だったなんて事もありました。

てっきり、お父さんの名前だと思っていたのでした。
私たちが屋号で呼べるに比例して、家に来てくれる人が


増えてきました。皆さん心配してくれて、私達が帰ると
家の周りを一周して忘れものがないか?チェックして

Tおばあちゃんに頂いたひょうたん

くれたりします。実は玄関のカギをかけ忘れて帰ってしまった事がありました。その時は電話して下さり、木を使ってゲートを
閉じてくれました。本当に助かっています。



又、帰る日がゴミ出しでない日には、預かって
翌日出してくれたり、お世話になりっぱなしです。
このあたりは田舎のコミニケーションの強さがあり、 

都会では考えられないほど、皆、仲良く暮らしています。
土地も広くて、自然が多くて、しかもとても静かです。


庭の花

空気もきれいなので散歩も気持ち良く出来ます。
初めの頃、玄関を出て夜空を見上げたら満天の星があり、


驚きました。「こんなに星があったのか~」とビックリです。
とにかく自然のスケールの大きさが違います。


どこでも緑が多く、大変気持ち良いです。このあたりは町から
丁度、山に入ったあたりですが、商店まで100mぐらい、

庭の花

バス停まで徒歩2分で行けるので、とても便利です。
そんな田舎ですが、ここに来ると、心が解放されます。
こんなに心休まる世界があったなんて! と
田舎にいる幸福感に包まれます。


短所もあります。家の軒の屋根がトタンなので、雨が降ると
ちょっとうるさいです。雨粒が大きい為かも知れませんが・・・

それと雪国なので冬は寒いですが、長野よりは暖かいと
皆さんおっしゃいます。海に近い為でしょうか。

雪割草

食べ物も豊富で、何でも安いと思います。
魚も珍しい物あり、山野草も豊富だし、花も多いです。

ここは雪割草の種類も多くていろいろ楽しめます。
又世界的に有名で、雪割り草を発信しているようです。



この花は、雪国・新潟の象徴かも知れません。



 

雪割草




















大分、横道に逸れてしまいましたが、田舎暮らし応援サイトでも
あるので、お許し願います。もう少し逸れますが、

実は、部落のIさんが 「ごろうた」を持ってきてくれました。
ごろうたとは、田植えの時に田んぼに転がして印を付ける為の

木で出来たもので、田植え枠という物です。
「ゴロゴロ」とたんぼで転がすので、ゴロータと名前が付いたのでしょうか?

ごろうた

6角形で出来ていて、稲を植えるための目印をつける道具ですが、頂いたものは、とても大きなもので
直径は60cm、長さ3m近くもあります。

こんなに大きなものは見た事がありませんでしたが
親戚の、家の軒に下がっていたそうです。



今時、ゴロータはどこの農家にも使われていませんので
何十年もの長期間、釣りさげられていた事でしょう。


3m近くもある長さです

せっかくの大きさですので、この大きさを生かす為、
半分に切るのはやめます。

何度も掃除機でほこりを取り、雑巾でよく拭きました。
 


結局、両端を60cmずつノコギリで切断し、照明器具にします。電球を仕込む為に、ソケットを取り付けてから

配線工事をしました。一応2個電球を付けられるように2か所に
ソケットを付けました。そして立ててから和紙をぐるっと

和室のゴロ-タ照明

巻くように糊で貼り付けて完成です。
この和紙は6倍強いロール紙を使いましたが、
正しくはプラスチックかも知れません。


倒れないように、上を針金で梁にとめました。

電気を入れてみたら1個の電球でOKです。使用電球は、
60ワットの明るさで18ワット消費電力の、電球色タイプの
蛍光灯です。もっと小電力のLED電球にしたいところです。

出来栄えは、迫力ある照明器具になり、結果はOK!
翌日、頂いたIさんに電話をし、見に来てもらいました。

ゴロータ照明

Iさんも満足そうに眺めていました。
めでたし、めでたし!

モダンな印象になり、田舎家とのアンバランスさが
気に入っています。もちろん自己満足です。




それから切り落としたゴロータの両端はテーブルの足として
活かしています。少し補強が必要かも知れません。

再利用







和室のメイン照明器具は和紙の ぼんぼり です。
ゴロータ照明が出来たところで、ぼんぼりは
その内、変えようと思います。

いろんな状況に合わせて、変更していくのが
私のスタイルなので、しょっちゅう変わります。


広間のオールドスクール照明も囲炉裏を作った時に
そこだけ和紙のぼんぼりに変えました。

新しいトイレ



良くもあり、悪くもありますが
最終的に自分が納得出来ればすべてはOK!


和室と広間を区切っている戸板も、ゴロータ照明に合う
黒い帯戸に4枚交換しました。

これは、小千谷で安く買って来たものですが
元は茶色で、長い間、煙に燻されて
ほとんど真っ黒ないい感じになっています。

今までの茶色い帯戸は、とりあえず仕舞いました。

鯉の花入れ

ようやく部屋も落ち着いてきたので
今年はトイレを直すことにしました。

ちょうど部落に業者さんがいるので、新しく
合併浄化槽の工事をお願いしました。

先月、打ち合わせを行い、今回来た時には
全て完成していて、ありがたいです。出来栄えは
私たちの予想以上に、綺麗で丁寧に仕上がっていました。


広さも2倍になり、段差も無くなっています。
窓は2箇所で明るくて、雪囲いまで付いていました。

入口の戸

トイレの入り口の戸は、古い戸で、あえて使いまわしです。
取っ手は自分で2個作り、表と裏に取り付けました。


新しいトイレで生活し易くなり、又、全ての
生活廃水も、浄化されるようになりました。


おまけに車の通路に、砂利を敷いてくださり
本当に感謝します。ありがとうございました。



外も綺麗に・・・









こんな具合に少しずつですが、生活環境が改善されて
新潟生活は楽しくなってきました。

やがて4回目の夏を迎えて、畑の野菜も
いろいろな種類になりつつあります。

夏を迎えるじょんのび庵

私たちの為に、向かえのおばさんや、おじさんが何時も
なにかと気を使ってくださり、花や野菜を植えてくれています。


縁側から丁度花が見える場所には、
ダリアが咲いていました。


ッ洗濯干し場

洗濯干し場も、いつの間にか出来ており
感動しました。杭が打ってあり、又木を針金で
とめてあります。



田舎の人たちはアイデアが豊富で
生活上手だな~と感心します。

畑の花

きょうは畑で珍しいトマトが取れました。
これはオスのトマトだと思います。


部落の夏は、朝4時半になるとセミが鳴き出します。
「ミン・ミン・ミーン」と鳴くみんみん蝉ですかね~?


それにしても早起きの蝉です。
そして、5時半ごろには、トラクターのエンジンがかかり

オストマト

農家の人たちが田んぼに向かいます。
お父ちゃんが運転し、おかあちゃんが後ろの荷台に座って


ド・ド・ドーと軽快な音を響かせて出かけて行き、
早くも6時には帰ってきてしまいます。


農家の方には、殆ど曜日が存在しないみたいです。
なぜなら、土・日も関係有りません。

とれたトマト

本当によく働いていますが、
たぶん雨降りが休みどきなんでしょう。

雑草取りや、稲の手入れに一生賢明です。ここの
部落のお米は、山から引いたきれいなお水で

コシヒカリを育てているので、
とても美味しいお米ができるのです。


稲にお米がたくさん実ると、その重さで
稲が寝てしまいますが、寝ないものは

取れた野菜

ダメだそうです。コシヒカリは稲の高さが
もともと高いので寝るほどいいようです。しかし


稲刈りの時はその分、人手が必要になり
手間もかかります。見ていたら


寝ている方向を、何人もの人が一方向に合わせいました。
そうしないと機械で刈り取りが出来ないようでした。


最近では薬で稲が寝ないようにも出来るみたいですが
そういうお米は美味しくないそうです。

庭のお花

真夏の新潟はさすがに暑く感じますが、それでも
我が家はエアコンは必要ありませんでした。
扇風機があればOKです。


天井が高いせいかも知れませんが、
風がよく通ります。そして夕方に蝉が鳴き出す頃には


急に風が冷たくなり、涼しくなります。
この寒暖差が、おいしいお米をつくる源になっているのでしょう。

田んぼ





静岡の人間には、この寒暖差は想造以上に応えました。
体が慣れていない為に少しおかしくなります。

例えば、11月の事でしたが、朝起きると寒くて
震え上がって、頭がボーッとしてしまいますが、

10時頃には暑くてたまらなくなったり。といった具合です。
でもようやく、少しずつ体も慣れて来たので

刈り取った稲のハザ掛け

早めの対応が出来るようになりました。
4・5年かかり寒さで震え上がることは無くなりました。






この秋、高柳町というところで、狐の夜祭り があります。
実は、毎年あるお祭りなのですが、今回初めて行って見ることに


しました。昼間もイベントがあるようですが、車で夜に
出かけました。近くに行くと、道の隅に行灯が点いていて

ブナの木

各家で1つ,家の前に出しているようです。描かれている絵も
まちまちで、面白いものやカラフルなものが有り


雰囲気が盛り上がります。
やがて奥に進むと,既に車がいっぱいで置けそうに


ありません。しかたなく奥へ奥へと車を進めると
右に広い空き地があったので、ようやく車を置ける

途中の道

スペースを見つけました。あとは徒歩で戻りました。
広場には地元の物産がいろいろ売られており、
とても賑やかです。さらに奥に進むと


太鼓と笛で何かを演奏しています。
姿は見えませんが、近くのスピーカーから


太鼓と笛の音がガンガン出ています。
アナウンスによると,山の上で演奏しているらしく、

狐の夜祭

小さく人の姿が見えました。
どうやら数人の太鼓と、1人の笛のようです。


私たちがいる場所の前で,そのうち踊りでも始まるのでしょうか?
大勢の観客が席を確保して座っていました。


太鼓と笛の音はずっと続いています。
それを聞いてるうちに、その素晴らしさに聴きほれて

狐の夜祭

しまいました。なにやら日本海太鼓の皆さんの演奏と
アナウンスされました。特に笛の演奏に心を奪われてしまいます。


男のアナウンスも、とても慣れていて、本格的でした。
 ん~ん 「なかなかのもんじゃ~」などといいながら


ずっと聞き惚れていましたが、やがて山の上から狐が下りて
くるようです。ちょうちんの明かりが続き、ゆらりゆらり~と

狐

山から下りてきました。「演出もやるな~」などと思いながら
見ていました。たぶん、ワイヤーを張ってあるのでしょう。


そこに提灯が付いており、狐に見立てているようです。
さらに、2本足のどうぶつが沢山降りてきました。


100匹の狐はいるでしょう!
顔を見ると、いろんな狐がいます。

狐達

全部狐たちです。2本足の動物が狐のお面をかぶっています。
この狐たちが大きな油揚げをかついできました。


畳1枚分の大きさの油揚げとの事で、さぞ重かったことでしょう。
やがて8匹の狐が炎を中心にして踊りを始めました。

私の横ではカメラマンどうしで喧嘩がはじまってしまいました。
場所の取り合いで、いい写真を撮りたいのは解りますが

お静かに願います!! さらに踊りが続きます。

狐

こんこん踊りというのでしょうか?解りませんが
踊りを見ているとピョンピョンと跳ねたり、こんこんと

動いたりで上手に踊っています。幻想的です!
薪が燃えている灯りだけなので、さらに幻想的です。
それにしても、その時に流れている音楽のすばらしい事!!

これも聴き惚れてしまいました。
スイートBOXの曲のイントロにちょっと似ていますが


どちらも「すばらしい~」の一言です。
やがて狐踊りがおわり、

狐の踊り



皆の前に1畳の大きさの油揚げが置かれると、
包丁で切られ始めました。


お客さん達に油揚げのサービスが始まり、
私達も、1つずつ頂きました。


このときは人がごった返していて大変です!

畳1畳の油揚げ

お豆腐のように厚くて、少し硬い油揚げで、おいしかったです。
さぞ、この1畳大を揚げるのには大変だった事でしょう!

其のあと、特設のきつね神社にお参りしました。
ひさし振りにいいものを見せて頂いて大満足です。




というわけで、幻想的な「狐の夜祭り」を堪能しましたが
いつまでも遊んでいるわけには参りません。


作業の開始です。
最近、雪囲いの木板が虫に食べられているのを思い出し、

大きな里芋



塗装することにしました。
良く見ると、子屋根のトタンもいつの間にか所どころ、錆び色に


なってるようです。これは大事になってきましたが
簡単には補修出来ません。まず錆びを落としてからの


塗装が必要です。今年はもう時間が有りませんので
雪囲いの木板に塗装を掛けることにします。


水分に対して、耐久性のあるコールタールを1缶買ってきました。
たぶん20リットルぐらい有ると思いますが、
使いがってを

板の塗装



良くする為、ペットボトルの大瓶へ小分けしました。
上戸を使い、少しずつ入れますが、1度入れると中が真っ黒にな


ってしまうので、2回目に入れたときには中が見えない為に
溢れ出てしまいました。感で入れたのですが、少し多すぎてしま
ったようです。次回は新しいボトルを用意します。


ペットボトルから容器に移して刷毛でぬり出しました。

多分9時頃から塗装を開始しましたが、ドロドロして
塗には時間がかかるし、とても力がいります。

板の塗装



11時頃には温かくなり、コールタールがやわらかくなったので
とても塗りやすくなってきました。おまけに塗料も伸びるので


無駄に厚く塗ることがなく、経済的です。
結局、1日がかりで、前の畑側の囲い板を全部塗り終えました。
汗ビッショリできつい作業でした。

布ぞうり干し

後で考えついたのですが、刷毛でぬらずに、
板を並べてから、ローラーで塗れば効率よく出来たかもな~

と思いました。いずれにしても終わってしまい、
次回の時に、チャレンジしてみようと思います。




いつか、軒の屋根はローラーで塗ってみる積もりです。

来年は雪囲いの十手金具に錆び止めを塗ってから
赤で塗装しようと思います。今は全部が真っ黒!

面白みに欠けているので、金具を赤くすれば
おしゃれになるかも知れません。

コールタール塗りの完成








縁側から見た雪囲い



塗装が終わるとお隣のRさんが珍しいカボチャを持って来てくれました。おかめカボチャと言うそうです。

下半分が全く違うカボチャに見えますが、付けた訳ではありません。こうゆうカボチャだそうです。下半分は3つに膨らんで

いて、おかめの顔になるように目と口を描くそうです。
何とも不思議なカボチャですが、食べられないのが残念です。

おかめカボチャ

この次は顔を描いて飾ってみようと思います。
本当にお茶目でカワイイかぼちゃです。一目見れば
きっと誰でも好きになってしまうでしょう!




部屋に生けたお花




ひょうたんの水滴にも花を活けました









ふとんを入れる長持





やがて暑い夏も終わり、すっかり秋になったのに相変わらず藪蚊がいます。
家の中にはほとんどいませんが、庭や畑には未だにいるので

服装に気を付けたり、長靴が欠かせません。もし、
蚊に刺された時は、マムシを浸けた焼酎が一番効きます。

ここに来るようになって、マムシのおかげで
随分と助かっています。そういえば前にも写真を載せましたが

畑の裏に、まむし草が咲いています。ちょっと気持ち悪い花ですが
茎もマムシの模様に見えてしまいます。

涼しくて風通しがよい所に育つといいますが、これに
そっくりなのが「うらしま草」で、長いひげが2本

花から出ているので、簡単に見分けられます。

まむし草




うらしま草は長野の道の駅・千曲川で売られていたのを
何度か見た事がありますが、新潟では見た事がありません。

このあたりの山ではマムシ草を時々見かけます。
花は綺麗な紫色で気品があって、花のてっぺんが、マムシ

が口を開けている顔のようにも見えるので怖いです?
杉の木がある横にありますが、いかにもマムシが

住んで居そうで、空気が冷んやりしています。
初めて見たときは感動しました。

花にある縦のストライプ模様が特徴でしょうか?

来年も又、綺麗な花を咲かせてください!
期待してます。 

itouri




これは畑に生っている野菜で、糸瓜といいます。
これはまだ小さいですが、普通20~30cmほどの

大きさで、新潟ではソーメンかぼちゃとも云うそうで、
部落の方はみなさん育てています。

長野では糸うりとして売られていました。一番最初は
部落の I さんが茹でて持ってきてくれました。

「醤油ちょっと垂らしてたべてご覧」といわれて食べてみると
サクサクして不思議な食感です。

食べた感じはかぼちゃとは思えないので、
糸瓜が正しいネーミングかも。

ご存知の方もいると思いますが、一応説明しますと、
まず、輪切り(2~3cm)にして茹でます。

茹で過ぎるとサクサク感が無くなってしまうので注意します。
竹串で「グイッ」と刺して通ればOKです。その後すぐに

糸うり2つとカボチャ

水にさらすと、あら不思議! ソーメンのように
なってしまいます。

どう食べたらいいのか良く分かりませんが、友達にあげたら
味噌汁にして食べたと云っていました。なるほどね~

と感心です。繊維が豊富、カロリー少なめ、美容に最適 かも!
是非一度、見かけたら購入しておためしください。

1個100円~200円で買えると思います。
長野や新潟へ行ったら是非どうぞ!




この照明器具は少し古い物。多分、明治か大正時代に
使われたもので、本来ガス燈でした。

ガラスにうねりがあり、
古い時代特有の、俗にいうところの味があります。

照明ランプ

ガスの出口の部品が2箇所ありましたが
取り払い、小さな電気ソケットを取りつけ、

底に、木を貼り付けました。これはACスイッチを
木の部分に取りつける為です。配線工事はコードと

スイッチ、ソケットをハンダ付け接続。ランプは
ローソク電球のクリアタイプの5Wですが

点灯すると赤ピンク色になりとても綺麗です。
ランプはLED等、他の物もいろいろ試してみましたが
これがベストでした。

こんな具合に改修するのが好きで、本来、
照明器具ではないものでも

ランプを入れて照明器具に見立ててしまいます。
完成すると以外に面白いので、みなさん!
是非やってみてください。

ただし25W以上のランプを使用する場合は
発熱するので十分注意が必要です。

ガラスの花入れにランプを・・

そんな具合で、我が家には、世界に一つしか
ない物(照明器具)で溢れています。

楽しいですよ!




長い間、この古民家改修ページをご覧頂きまして
ありがとうございます。私の都合により、このページは

来年の春まで、ひとまずお休みさせて頂きます。

小国町の風景

その間、日本の古民家 ページの作成に取り組みますので
どうぞよろしくお願いいたします。

最後の写真は小国町の風景をご覧頂きたいと思います。
有難うございました。








2010

突然ですが2010年の春になりました。
半年ぶりのじょんのび庵です。

新緑の5月も中順と云うのに、気温は6度しかありません。

それでも庭の樹齢100年以上のもみじの木は
元気に葉を茂らせています。

2010年5月のじょんのび庵

そしてこの辺りの部落では田植えがほぼ終わりかけて
います。稲は静岡とは違い、とても小さいので

よく見ないと分からないぐらいカワイイです。でも

急に冬に戻ってしまい、寒くてたまりません。
背中にホッカイロを貼っていますが、ちっとも作業が

進みません。コタツに入り、何時の間にやら
ぐっすり寝てしまいます。

今日はがんばって大広間にコンセントを取り付けることにして
配線工事を行います。配線はハンダを使い、銅線を

丸くしてからハンダ付けします。それから
コンセントを皿ネジ2本で柱に固定しました。





コンセントの取り付け中






まーちゃんはどうやら白内障が進んでいるらしい。
最近,暗くてよく見えないと漏らしています。

まーちゃんがキッチンの鍋の上がよく見えないので
灯りを追加します。以前、付けた照明が左側にあったので

今回、右側にも付けて2コの灯りで照らすことにしました。
今まで、ひもを引いてONN/OFF していましたが

今回、シーソースイッチで一度に両方の点灯/消灯が
出来るようにしてあげました。

昨年は料理をセットする水屋の上にも照明を追加しました。

灯りがなるべく下に向くように平べったい電傘を使用し
SWも取り付けました。

灯りはこれで一応完璧になり、双方が納得。





キッチン照明の上





キッチンで工事

今回から新しい道具を使いはじめました。
充電式のリチウムイオン電池

14.4Vの電気ドリルだけど

ボッシュのモノですが使えます。リチュウム電池は
自然放電がないので即、完全動作します。

その上、継ぎ足し充電が可能なのでいつでも使用できる
状態で便利。軽くてデザインは最高!

予備電池は無いけど、不要で操作性が良いので許せます。

でもこのドリル、精度はいまいちで、
「BOSCH」らしくない。よく見ると軸がブレテます。

コンロの上にも照明を追加しました

「BOSCH」さん、お願いしますよ~
苦情のお手紙書きたいぐらいですが、まーいいか!


今までは作業が忙しく、作業写真や道具などが
とても少なかったので今年は気を付けて写真を
乗せるようにしたいと思います。

いままで何年も、作業していると時間を気にしたり
帰りの事や、仕事のことなどで、せわしかったのですが

サラリーマンを退職した今はとてもリラックスできるので
なんとも言えず気持ちいいです。

先に退職した友人に頂いた、青い鳥のカードの意味が
ようやく理解できました。

新潟に来て、
1日目と2日目は天気が良かったのですがそのあと
しばらく雨が降り続きました。夜中にはものすごい

量の雨が降りました。静岡では考えられないような
すさまじさで、屋根が心配になるくらいです。

キッチンのディスプレイ

天気が良い時に小千谷に遊びにいくのが何時もの
パターンになってしまいました。おなじみの

2軒の骨董屋さんにいつも顔を出します。
古民具コレクターの私ですが、新潟地震のあと

すっかり古民具が出なくなってしまいとても
さびしいです。おそらく地震で壊れた家と一緒に

ほとんど捨てられてしまったにちがいありません。
店主も嘆いておられます。

駅の近くで木の鍬と布などを購入しましたが
なぜか京都の宇治茶も売られていたので

お茶もついでに買って帰ります。

画像の説明

何時もは広い国道を通るのですが、今日は山道を
走りたくなったので、反対のルートにカーナビを

セットしました。やがて山道に入ると、コゴミの葉が
いっぱいに茂り、何ともきれいです。
コゴミはダントツに葉が明るく目立ちます。

新緑の中を走っていくとやがて峠に出ました。
空を見上げると、なんということでしょう!

奇麗な虹がすぐ近くに出ていました。
丁度、山と山をつなぐ掛け橋のように見えます。

まさに、これが虹の架け橋!
車を止めて、二人とも虹に向かい手を合わせ拝みました。

やがて車は小国の広~い田んぼに出ました。
多分、もう家の近くに来ているはずです。

頂いた山の幸

そして少し走ったところで、家の取り付け道路へと
出ることができました。

ずいぶん近回りしたように感じます。
家に帰ると部落の方たちがいろんな山菜を

取って来てくれました。
ウド、コシアブラ、根曲がり竹のこ、ふきのとう
などです。

根曲がり竹のこは、とても小さなもので
一番おいしい食べ方としては焼くそうですが

今回、味噌ずけにして食べてみました。
半日つければOKです。
コシアブラはみそ汁で頂きました。

根曲がり竹のこ

変わったところの山菜で、あけびの芽も
頂きましたので、しょう油ごはんで

食べてみました。割とおいしいですが
新潟では誰もが野菜みたいになんでも

食べます。お隣さんは 「なんといっても
山歩きが一番楽しいよ」とおっしゃいます。

山に入り、山菜とりを毎年楽しみにしているのが
よく分かります。



さて、遊んでばかりでは何ですので
次の日は玄関の戸を一応修理します。

実は何年も玄関戸の調子が良くないのに
長い間なぜかそのままになっていました。

玄関戸

いくら強くスライドさせても動きが悪く
気持ち良くすべりません。

途中で引っ掛かり、ぎこぎこするし
今回は必ず直してやると決めて来ました。

以前、戸をはずしてみたら下の滑車がさびて
芯が腐り車が回っていなかったのが判明した

のですがうまくいきませんでした。

再度新しい滑車を2つ購入し、交換。
動きは良好になりましたが

まだ、ぎこぎこ音がします。
どうも戸が高すぎるらしく

よく調べると上のほうから音が聞こえていました。
上が当たってこすれているみたいです。

今度は少し下げるようにするために車の高さを
下げるように微調整します。

下についてる戸車

ドライバーで滑車のネジをまわして下げてみたら
OKになりました。

ようやく修理完了。やっと気持ち良く
スライドしました。

ためしに鍵をかけてみたら一発でかかります。
解除も良好に動作します。ホッと胸を

なでおろすことができました。



旧鵜川小学校
綾子舞会館













さて、次の日はあいにく天気は雨でしたが、
まーちゃんのタッテの希望で、柏埼市伝統文化伝承の里


重要無形民俗文化財を守っている、綾子舞会館へ
向かいました。

伝承衣装など

十日町の山中を通り、1時間ほど車で走ると
急に開けた空間にでました。


さすがに新潟の広大な土地にまたまた感心します。
平日で他のお客さんは誰もいませんでしたが


ここは無料で見ることが出来ます。
案内の方がいろいろな事を説明して下さいました。


綾子舞(あやこまい)とは出雲の阿国の初期歌舞伎踊を
色濃く残す古典芸能で、昭和51年に国指定を受けました。



室町時代、京都から伝えられ、今日まで2集落で保存伝承されて
来たそうです。女性の演ずる小歌踊や男性の演ずる

伝統面

囃子舞や狂言を総称して綾子舞と呼んでいます。
歌舞伎初期の姿を彷彿とさせる綾子舞は、
重要な生きた資料として学会に注目され研究されてきたそうです。


ここ綾子舞い会館には66畳の大広間の和室と
8畳の和室があり、伝承活動のために使用されています。


毎年、9月に現地公開が行われ多くのファンで
賑わうそうです。公開は野外ステージが作られ
公演が開催されているようです。
以前、天皇、皇后さまもご観覧されたそうです。


伝統衣装












ま―ちゃんの綾子舞い



小歌踊
室町時代後期に流行した小歌の合わせ、扇の手振りで
舞う優雅な踊り。
出羽・本歌・入羽の3段階構成が特徴という。


囃子舞
ユーモラスな歌と囃子に合わせて男性一人で演ずるもので
、猿若芸の系統をくむ、軽快な舞。


狂言
古態のままにはつらつとした面白みがあり、
能狂言風のものと型にとらわれない地狂言風のものがある
といわれる。


是非、今年は野外公演を見たいものです。

swfu/d/s_2010_0514007.JPG











道具類






~~~~~~参考~~~~~

伝承の里
綾子舞会館
入館 :無料
開館時間:午前9時30分~午後5時まで
休館日 :毎週水曜日・年末年始
tel   :0257-29-3811
交通アクセス :柏埼I,C,より車で40分





5月30日

今年からは頻繁に新潟に来られるようになりました。
天気予報をチェックして晴れが続くようなので

早速、車を飛ばしました。
もちろん、土日の高速料金1000円での
行ったり来たりです。


今回は大変珍しく
週間天気予報はオール晴れです。

「青い空に白い雲」が見られるのはここでは
奇跡に近いかも知れません。ありがたい事です!

初日はまだ寒くてコタツ虫でしたが
二日目からようやく暖かくなり

体が楽になりました。寒くなったり
暖かだったりで体がなじみません。

サザエを焼いています

初日の寒い日、お隣のつうえもんさんの奥様が
サザエを持って来て下さいました。

早速囲炉裏に火をおこし、サザエを焼くと
ジュージューと音がしてきて、磯の香りが

広がり食欲をそそります。一口食べてみると
「ン~ン」ウマイ!

これはたまらん!
2人でおいしく頂きました。
ごちそうさまでした。




天気良好なので次の日は早速、雪囲いの修理です。
壊れた十手金具を新しく新調し交換。


そのあと、金具にさび止め塗料をぬってから
茜色の塗料を塗りました。コールタールを

さび止め塗料を塗ります

塗った板と、茜色のコントラストが不思議な
雰囲気を醸し出し、「いい感じ」のはずです。

茜色の塗料の名前が素敵ですね。しかし
塗料缶を開けてみたら妙に赤かった。


サンプルカラーと、実際の色の違いが大きすぎます。
塗ってみたら田舎のかけらも感じません。

そうです!これは大失敗かも?
人間には失敗が必要ですから良しとします。

十手を茜色?に塗装

そのうち日焼けしていい色になると思いますが・・
この十手金具は1本10連付いています。

この表側だけで8本使用しているので
塗装にけっこう時間がかかりました。

錆び止め塗料は速乾30分なのに、
上塗り塗料は3時間乾燥なので2回塗りしたら
これだけでほぼ1日かかってしまいました。


塗装作業をやり始めたら、どこからともなく
モコモコちゃんがやって来ました。



このモコモコちゃんは気持ち良さそうに
2時間ほど日なたボッコをしたあと
どこかに消えて行きました。

モコモコちゃん



多分、大きな蛾になりそうですが
我が家には入らんでちょうだい。
夜の蝶なら歓迎しますが・・





それと今回はシャワールームの設置のため、業者さんと
打ち合わせを行いました。

十手金具の塗装の完成

ついでに裏の屋根の修理や板の交換をやってもらう
予定です。
この建設会社さんは一番最初に基本工事を
してもらった会社で、約5年ぶりの再会です。
皆、元気で何よりです。

その後の自分たちの改修工事以後、部屋を見て
妙に感心されてしまい恐縮します。

そして何度かココへ来て寸法などを測って行きました。
見積もりの為です。


庭で見つけたエビネの花

冬は寒くて来ないのでシャワー設備を入れることにして
温まりたい時には温泉に行けるので汗を流せる


簡単でシンプルなシャワーに決めました。
お風呂より狭いところにも設置が可能なので
助かります。


そのうえ安全のためにガスや灯油方式は
取りやめ、電気温水器に決めました。


その分、使用コストが少し割高になりますが、
ほんとに楽しみだな~

宇宙人

これから夏に向かいお早く工事をお願いしたいものです。


予定していた雪囲いの修理と塗装が終わり、夕食のあと
散歩に行くことにしました。


ここは少し高台になっている土地なので
下のほうに歩いて行きます。


橋を渡りながら川をのぞくと宇宙人が見えます。
大きさ5メートルぐらいの大きな宇宙人が
横たわって見えます。

種類で言いますと火星人か?
でもよく見ると大きな石がいくつか組み合わさり
まるで大きな火星人に見えてしまいました。

火星人がいる川



このあたりは国道からは離れているので車の走る音は
聞こえて来ません。聞こえるのは川のせせらぎ、
カエルの鳴き声や鳥のさえずりだけです。


空気もおいしく、とても安らぎます。
すこしずつ山に入って行くと竹藪があったり


木が茂り、クマが出没しそうな雰囲気に・・
ちょっとコワイ感じもあります。


実際コワイ!
気が付くといつの間にやら早足になってました。
帰りを急ぎます。

先月は、この部落にもクマの足跡が見つかったと
広報のスピーカーで知らせがあったばかりですが
実際にクマが見つかった部落があったようです。

田舎の風景

新潟ではクマが出ると、ヘリコプターが出動して
クマを山奥へ追い払うそうです。


音で脅かすのかな?と思いますが、静岡では
いままで聞いたことがありません。


田舎ではそれほどクマを恐れているようです。
あるいは住民を大切に守る意識が強いのかも。




翌日、内玄関戸がいつのまにやら塗装が日焼けの為
オーク色が無くなり白っぽくなっているのに気が付きました。

ガラス戸の塗装



今度は思いっきり黒く塗ります。あの墨汁で真っ黒に
仕上げることにします。


2枚のガラス戸をぬったら100円の墨汁液を1本
全部使い果たしてしまいました。


前にオイルステインをぬりましたが、墨汁は水性なので
体にも悪くない。その上、超安い、さらに

墨汁液

水で薄められるし仕上がりも自然。
でも今回は薄めなかったので、濃すぎたかも。


でもその分、紫外線には強いといいんだけどね~
とりあえず完了しました。


そしてその日の午後タナカのおばあちゃんが来てくれて
「小屋の2階にある長持ちを運ぶよ!」といいました。


実は先月いただく予定だったのですが、毎日雨が
降り続き、NGに。今回ようやく小屋から降ろせそうです。

今日の夕飯

そうは言っても何しろ大きいし、二人では無理なので
油やさんのおじいちゃんが手伝ってくれるという。


早速、行って見ると、既におじいちゃんが2階から
おろし始めていて、3人がかりで下で受け止めて


すぐに降ろせる事が出来たのでした。
思わぬ助っ人の頼もしいおじいちゃんのおかげで


無事に降ろせることが出来ました。
おじいちゃんの知恵がなければ狭すぎて、多分、
降ろせなかったに違いありません。

頂いた長持と2枚の板戸



でもホッとしてる
場合ではなく、この大きい長持を家まで運ばなくては


なりません。おじいちゃんが1輪車で運ぶと言うので
横に乗せて、2人が横を支えながらおじいちゃんが


押して、急な上り坂をなんともなく越えられました。
頼もしいおじいちゃんありがとう!
タナカのおばあちゃんありがとう。

庭で見つけたスズランの花



おかげでこの長持は有効利用させて頂きます。
それと、ススで真っ黒くなった古い板戸も2枚


頂きました。下の一部がネズミにかじられて
白くえぐられていますが、よくあることなので


なんともありません。個人的にこの板戸は最高!
オビも無くとてもシンプルだけど、


なかなか珍しくて味があります。
うれしいですね。


庭で見つけたキビタキ

長持も板戸も掃除機でよく埃を取り除いてから
雑巾で何度もゴシゴシ拭きました。


板戸の白いゴミは蜘蛛のフン、そして
長持の黒いよごれはススなどです。


板戸はこの後、茶色だった裏側に、墨汁を水で
うすめてぬってみました。


紙コップに水を入れておいてそれに
墨汁を水の1/5ほど入れてかき混ぜます。

新潟県の野鳥

仕上がりは創造どうりバッチり決まりました。
とても自然な色で、ススと区別出来ません。
「やったぜスッスス・ススワタリ」
やはり想像した通り、墨汁は
薄めて使うのが「ミソ」だったようです。



この2枚の板戸は和室に使用して、寝るときは
外の光をさえぎるように使います。



夜寝るのは10時ごろですが深夜に
目が覚めました・・・


どこかで聴いたことがあるようなフレーズ!
何だろうと思っていたら
「キョーキョー・キョッカキョカキョク」


東京・特許・許可局に似てさえずっています。


 「早い」「早すぎる」
今何時だと思ってるんだ!

食後のコーヒーを頂きます

まだ真っ暗の深夜なのにもう鳥が鳴いている。
時計をみたら深夜の丁度3時! オーノー!
3時に鳴くなんて絶対許可しないぞ!
カワセミのチーちゃんを見習え!



鳥さんのおかげで今朝は眠い目をこすりながら
コーヒーを頂きました。


このコ―ヒ―カップでいただくとなぜかとても美味しい。
神様ありがとうございます。

モーニングコーヒー

この焼き物のコーヒーカップはシンプルで
どこまでも深い藍の色をしており田舎の風景によく合います。

道具は使うと本当の素晴らしさが分かりますね。そして
使えば使うほど良さが解ります。
大切に使わせていただきます。


この家にはカワセミのチーちゃんがいて
守り神として活躍してくれています。


近ずくとチー・チチーと鳴いてくれます。


チーちゃんは鳴く時に首を横に振って
尾羽もピョコ・ピョコ上下に動かします。

籠の中のチーちゃん

機嫌がいい時は歌も歌ってくれます。
アシモと同じような電気仕掛けのチーちゃんですが


カワイイですよ!  


ところで、今までに見たこともない鳥が
じょんのび庵の庭にやってきました。


スズメの2倍ぐらいの長さがあります。
動き方はジョウビタキに似ていますが

にらみを利かすチーちゃん



体長が少し大きくて背中の色が鮮やかな黄色です。
早速、いただいた「新潟の野鳥図鑑」で調べてみたら


キビタキという鳥でした。
ここは見たことがない鳥がたくさんいます。


キツツキのアカゲラやアオゲラもいて
悪さをします。ココの家もキツツキにつつかれて


穴があいてしまいました。
家に穴をあけたらあかんぜよ! (なぜかここで土佐弁が・・)

何?あいたって!
キツツキさん かんべんしてつかーさい!

タナカのおばあちゃんに頂いた机

ところで長持と板戸の話がありましたが、昨年は
やはり文机も頂きました。


前日ノートパソコンを購入し
新潟に持ち込みました。


早速、文机を使わせていただいています。
パソコンはまだネットにつながらないので


あまり使えませんが出来たら光回線につなげて
やってみたいです。お隣のつうえもんさんには


光回線が通っていて感心しました。
こんな田舎にも光が延びていたのですね。

木の根で出来た花入れ



しかしパソコンは持って来たものの
しょっちゅう出かけるのでパソコンは


そんなに役に立ちません。というか
遊びに忙しくて触る気になりませんでした。



お隣のつうえもんさんに行ったとき、
釣りの話になり、あす連れて行って下さる事に
なりました。


何十年振りのキス釣りです。
道具は師匠に貸していただくことに。


朝4時出発とのことです。
次の日、約束どうり4時に車に乗せてもらい
出発しました。

つうえもんさんに頂いた丸照明器具

つうえもんさんは田舎暮らしの師匠でもあり
達人です。今までもいろいろ大変お世話になっていて


助かっています。玄関の丸いランプも師匠から
頂いたもので、とても気にいっています。


車は上越に向かい始めました。
天気晴れ、雨の確率0パーセント、安心して
釣りに専念出来そうです。


道路は普段でも車は少ないので、
スイスイ気持ち良く走ります。
車も最高の車で見晴らしもバッチリです!


師匠は色んな話をして下さいました。

上越、上下浜


新潟は4季がはっきりしていて、春には
すごい数の種類の山菜が取れ、海もあり
おいしい魚の種類も豊富で冬は雪が多いが
自然がすばらしい。とおっしゃいます。


全く同感ですね。とてもうれしくなりました。


師匠は海も好きですが山はそれ以上に愛しているのが
分ります。キャンプも行くそうで、私とそっくりです。

師匠のつうえもんさん

私は湖のFLYフィッシングをやりますが
ソルトウォーターフィッシングはど素人です。


やがて車は上越の上下浜に到着しました。


ここは青もの釣りで有名なポイントで
他県からも大勢来るとおっしゃいます。


まず、ここの砂浜からルアーを投げます。
青物を狙い、そのあとキス釣りをやります。^^    「師匠のつうえもんさん」      


海には平日というのに、既に釣り人でいっぱいです。


ここではサワラ、ヒラメ、イナダ、アジ などが
釣れるそうです。夕方はタチウオも狙えるとのこと。

師匠が釣った魚・コノシロ

遠投するため、竿も長いものでジグ(小魚にそっくり)を
投げては、あおり、リールを巻いてはあおりを
繰り返して魚を誘います。


師匠の指示どうりにやってみますが
カウントダウンはどのくらいなのか
創造もつきません。素人には無理かも。


投げてみると意外にジグが遠くへ飛びました。
30分以上やったとき、師匠がコノシロという
魚を釣り上げました。


周りは誰も釣れてないのに
さすがに達人!腕の違いは明らかです。

三ツ矢浜の海岸

私のほうも、エアーフィッシュを沢山釣りました。
エアーギターみたいなものです。つまり空想上の魚ですね。


はっきり言うと何も釣れなかった。

それにしても新潟の海は静かで波がとても小さいので
楽な釣りが出来ます。運動靴でもキャスティング可能な
のがすばらしい。でも砂が入ると困るので一応、長靴を
履いてます。


この後キス釣りに向かいます。場所を変えて
車で少し移動するようです。


先ほど釣れたコノシロを師匠が海に帰してあげて
今度は三ツ矢浜の海岸に向かいました。


ここも波が静かで、まるで巨大な湖のようです。
早速、竿と仕掛けを交換してキス釣りを始めました。

まーちゃんは初めての海釣り

キス釣りは餌でつります。今頃はチロリと云うゴカイ
のような虫がいいようです。


1時間ほど投げては巻き、投げては巻きを
繰り返しましたが何も当たりがありません。


周りの釣り人はちらほら帰り始めました。
このあたりで私達は朝ごはんにすることに。


なんと師匠がおにぎりやおかずを作ってくれていました。
頂いてみたら、料理の達人であることがすぐに分かりました。

師匠がキスをGet

さすが~おいしい!
きっと朝3時ごろから作ったに違いありません。
本当にまめった師匠です!
ごちそうさまでした。


さて、こんどはつれるかな~と再び開始。
こうしてのんびり奇麗な海を見ていると
なんとも気持ちいい!
水が透通っています。


と!その時、「ビビ~ン」 と当たりがありました。
急いで巻いてみると釣れて・・・いません。ん~ん残念!
どうやら当たりだけで、魚は掛かりませんでした。
ここでもエアーフィツシュか・・


でも釣れる雰囲気が出てきて俄然やる気満々!
とはいうものの仕掛けがからみ,なかなか解けません。

師匠が大きいキスをGet

何と師匠の仕掛けは5つ針がついていて
からまないようにするには大変。
素人には難しくて、釣りより糸を手繰っている時間が
多いかも?

やっと糸がほどけて釣り始めたそのとき
師匠に当たりが・・

やりました!師匠に大きめのキスが食いつきました。
これはいける。早速キスの写真を撮りました。

実はこのあと大変なことになってしまいました。


写真を取り終え、私も頑張らねば・・と
リールを巻いてくると釣れてるような釣れてないような


チョットいつもと感触が違います。
ん? おもりが見えてきて釣れてない・・と思って

よく見ると何かとても小さいものがついています。
それも2つ。師匠がメゴチだ!と教えてくれました。


オスでもメゴチか?今はそんな事どうでもいい!

師匠の4匹釣り

でも、どう見てもリリースサイズ。
逃がそうかと考えていると、すかさず師匠のたまわく

キャッチ!! この一言で、キャッチ決定!

我が田舎ぐらしに必要な、海のたんぱく源、
初GETとなる。 おめでとうございます! と

自我自讃、2匹のコチをクーラーへ入れたとたん
コチコチに!


言葉遊びしてる場合ではない。は・早くキスを
GETしなければならない。


いや!優雅にキスを餌にお誘いし、地上の世界と
いうものを教えてあげたい。


再び戦闘態勢に入り、釣りだした私を尻目に
なんと、何と!師匠がやってくれました。


私の右で釣っていたのに、いつの間にやら
反対側にいて、4本のキスを一度に釣ってしまった。

師匠の4匹釣り



おそるべき師匠のテクニック!技!力!思考力!
念でキスを自分の前に集めてしまう超能力!


師匠に拍手を!! パチパチ!
あっぱれです。

ブラボー



さて、私もキスを釣らなければ師匠に
申し訳たたない。


どうやら魚は波打ち際にいるようだ!
師匠の計算だとおもりから1,5mほど後ろあたりから


駆け上がりになっていて急に深くなっているらしい。
そこにキスがいるので「おもりが見えたら」「待て」の指示。


言われたように待っていると「ビ・ビビ~ン」と
見事に当たりが!

私にもキスが釣れました



リールを巻きあげるとついにキスが・・
水中から上がり、地上の世界をかいま見たのです。


この虹色に光る美しいバデーの写真撮影にも成功!

「あ・熱い! なんて地上は暑いんだ!」 おそらく
そんなふうにキスは思いがら、用意してあった
折りたたみ式満水のバケツに放り込まれたのである。


さあ!これからが本当に大変だったのである。


魚は波打ち際にいるのに、キャスティイングすると
ずいぶん遠くへ仕掛けが行ってしまう。


私が使っている師匠のリール糸は25mごとに
色がかわり、確か青、緑、赤となる。


投げたあとは、すぐに巻いてしまい赤糸のところ
でしか釣れない。


赤糸を少しずつ巻いておもりがすぐ手前に来たら「待つ」
これの繰り返し。


やがて日が高くなるにつれ、気温、水温が上がり
魚が活発に・・
 
コチとキスが釣れ出し、

コチ・コチ・キス

コチ・キス・キス

キス・コチ・キス


などと2匹・3匹とまとめて釣れるようになりだした。
もうこうなるとエアーフィッシュは消え去り、
リアルフィッシュの連続となってしまった。

swfu/d/auto_pERSXl.JPG

海へ来たときからうつ病患者のように下を向き、
歩いていた「まーちゃん」がこっちに見にきた。

彼女は貝を拾っていたようだ!
けっしてうつ病になったわけではない。

そして釣りにTRYしだし、
本日の釣りパターンを忠実に実行したので

キスの2匹釣りを何度も体験することに成功した!
しかし、彼女にだけフグが2回もつれた。

フグは陸に上がるとおなかをパンパンに膨らませ
ボールのようになる。そして「カワイイ」を連発。

私が海に放ると水の上で何度かバウンドして
やがて海に消えていった。

それがとても楽しかったらしい。
すぐ膨れる人に「フグ」がつれるんだよッ!

と、私が言うと彼女は感心して納得!

というわけで、本日のキス釣りはめでたく終了。
小振りのキスでしたが、以外にも大漁となり
多くのたんぱく源をGET出来たのでした。

これなら田舎暮らしも無事に出来そう!

画像の説明

これもあれも師匠のお陰でとても楽しく
過ごさせていただきました。

当初、10時には終了予定が10時ごろから爆釣!
結局、お昼頃まで楽しんでしまいました。

師匠いわく、「今日は午後からでも釣れるよ!」

天気の回復で水温があがり、これからが良くなる
とおっしゃいます。


上越の自然と、美しい海ともお別れし、
一同帰路につきました。


ピンポーン!6/12
突然ですがニュース速報が入りました。
詳しい情報は後ほどお伝えします。


帰りの道は行きの国道ではなく、
柿崎の山道を超えて帰ります。

柿崎川ダム

師匠が気を利かして下さり
美しい源風景を堪能させるため、山道を
ゆっくり走ってくださいました。

やがて車は柿崎川ダムで止まり、
降りてダム湖の風景を楽しみました。

コンクリートで作らず、自然石を組んで
ダム湖の回りを固めてあります。

自然を生かし、材料の有効利用と
景観を考慮しての作り方で、
とても感心しました。

画像の説明

やがて車は右側に渓流のある当たりを走ります。

実はつうえもんさんが何年も前、
深夜の3時にここを車で通ったとき、雨の中を
オウムの一人がこの道に黒いコートと、黒い革靴で
一人がボヤット立っていたそうです。



その時とても気持ち悪かったそうです。そして又、
この辺りの夜は背中が「ゾクッ」と感じるそうです。


そんな話を聞きながらやがて車は峠にでました。
止まって風景を楽しみます。

柿崎川ダム

美しい田んぼと優雅な山を一望出来ました。


遠景の田んぼの向こう側の山を超えると
私たちの部落といいます。



私が写真を撮っていると、つうえもんさんは
チョット山に足を入れてワラビを一握りも
摘んでくださいました。


足を滑らせてしまわないか心配しましたが・・
とても優しい師匠に頭がさがります。
ありがとうございます。

峠から見る部落方向

ようやく車は部落に戻り、お昼ご飯のあと
師匠のキスのお刺身の作り方が始まりはじまり~!


師匠がお刺身にするというので是非教えて下さいと
お願いしたところ、それでは後で魚を持っていきますと
言ってくださって我が家でやることになりました。



やがて師匠がハラワタと頭を落とした魚を持って
来てくれました。早速、お刺身の作り方の
レクチャーが始まりました。


師匠が、この数の魚をさばくだけでも重労働だったはずです。
しかもマイ包丁まで準備して来てくれたのでした。

じょんのび庵

キスのお刺身の作り方
魚のはらわたと頭は事前に取り除いておく。
これを前処理といいます。(今つけましたが?)


そうしたら、
師匠はまずまな板の上に魚が泳いでいる状態で乗せ、
しっぽの付け根から包丁を入れ、背びれを取るように
包丁を動かし、上側を全部とり除く。


そしたら魚を仰向けにひっくり返し同じようにしっぽの
付け根から包丁をいれヒレなどを取りながら、
包丁を動かし、魚の下側を取り除く。

お刺身を作る師匠

次にエラのあたりから皮をつかみ、しっぽまでの
皮を剥がします。


魚の反対側の皮を同じようにひっぱり剥がします。


次に魚を3枚にします。
魚の前方より包丁を入れ、骨の上を包丁で切りながら
しっぽの所まで包丁を動かし身をきりとる。
これで1枚。お皿に身を折り返して盛る。


次に魚を裏返し、同じように身を切り取る。
これで2枚のお刺身ができました。
先ほどの切り身の横に盛り付けます。

皮をはがします

骨部分が1枚残ります。でも骨の厚さの分だけ
身が付いています。


これは後ほど、キスボーンにして骨をカリカリになるまで
油を使い、フライパンで炒めます。
これはこれで美味しいらしい。


お刺身を盛るお皿は下に凍った保冷剤を敷いておくと
魚が(刺身)が新鮮でいいです。


師匠が2匹ほど作り方を実演してくださったあと、
今度は私がやってみます。


我が家のまな板は木ではなく薄いキャンプ用だったので
魚がすべってしまいNG。そのため新聞紙を下にして
作業しています。


まな板は木なら魚が滑らないと師匠はおっしゃいます。


さばき始めてみると意外と面白い。台所のシンクが低いので
ちょっと腰にコタエマス。


一応師匠のOKが出てホット一息いれました。


結局2人で作ったキスの刺身を、
まーちゃんが別の丸いお皿に盛り付けし
めでたく完成!

キスの刺身の完成

でも全部2人で食べていいと言ってくださり、
本日の夕食のメインディッシュとあいなりました。


骨の部分はカリカリに調理してもらい
美味しく頂きました。


魚にも感謝し、
師匠!ごちそうさまでした!!



翌日は教えて頂いた釣り道具屋さんへ直行です。


先ほど入りましたニュース速報を!
いや!こんなに遅くなってしまったので
のんびり速報をお知らせします。

師匠からメールか?
やっぱり師匠からだった。
速報メール受信、添付ファイルを開いたら

私、気絶しそうになりました。
頭がクラクラします。

ココしばらく天候に恵まれたのもあるが
沢山キスを釣りあげたようです。

携帯受信

数えてみると80匹近い!
これはシマノのキス釣り大会、完全優勝レベルですね!
今度ののはおそらく5匹釣りの連続でしょうか?


返信します。

まいりました! m(_ _)m
スゴイ
スゴスギマス!
私もこんなのやってみたい!
師匠!メールありがとうございます。

来月!来月!来月!いきま~~~す。

送信!


繰り返してしまいますが翌日、早速
教えて頂いた釣り具屋さんに出かけました。

購入したタックル

買うものは最初は何といっても「ROOD」です。
おっと!いつものFLY用語が出てしまった。


解りやすく言うと「釣りざお」ですね!
実は昨日、師匠のタックルを、釣りながらしっかり
チェックを入れておきました。


師匠と同じメーカーにして、
シマノの竿とリール、それと オモリ、糸、キスの仕掛けハリ等、
一式全部購入しました。


これで即、釣りに行けると言ったら、
「エサが必要ですよ!お客さん!」 と
言われてしまった。なるほど!たしかに、その通りでした。


じょんのび庵に帰ってからは、リールなどの使用説明書を
しっかり読んでみると、随分、進化しているようで
安心しました。

画像の説明



スピニングリールに糸を巻きこむやり方
も覚えたし、あとはいつでもOKです。


その日の夕方、今日購入したタックルを
師匠が見に来てくれました。


一応OKが出ました。
リールに糸を巻いて下さり、さらに
師匠がもっている力糸というものをつなげて
くださいました。

そのあと、購入した釣り針の仕掛けが
ハリ3本セットだったので、「コレ、3つしか
ハリがないよ!」とおっしゃいました。


師匠はいつも5本で、多いと8本使うそうです。

師匠が作ってくれた5本針仕掛け

「なんで3本なの?これだと3匹しか釣れないよ!
5本だと5匹釣れるよ!」とおっしゃいました。

わたしはそれを聞いて、なんてグレートな方なんだろう!
と、感心しました。


こんな小学生でもわかる計算ですが、
実は、師匠だからこその可能な技が必要なのです。


技や技術がない私には、糸がからんで釣りに
ならない心配があったのでした。


でもTRYしてクリアしなければならない壁です。
私も5本を使うことを決意しました。


そのあと師匠の仕掛け糸や針を使い5本針仕掛けを
作ってくださいました。


もちろん作り方や、理由を説明しながら・・
何故道糸はこの長さでやるのか、経験値で
ちゃんと計算されつくしてあるのですね。

あやめ

う~ん!なるほど!
奥が深い!



師匠は暗い照明の中、細い糸と格闘しながら
仕掛けを作ってくれたのでした。

この5本バリセットで一度でキス
5匹釣りが大きな目標になりました。
師匠!ありがとうございました。
来月、一緒にいけるのを楽しみにしています!




家の8畳間の和室は今までコンセントが無く、
広間から引いていましたが翌日ACコンセントを
取り付けました。

和室に取り付けたACコンセント



毎日ふとんをこたつで暖めて乾燥するのに
コンセントが無かったので、少し面倒でしたが
今まで、と違い、気持ちよく使えます。



なるべく布線が目立たないように2芯の被膜を黒塗装し
配線も、直ぐ近くから取りました。
もちろん、電力量を考慮しての配線です。



そして、こんな小さな事でも生活しやすくなるものです。


特に田舎の古い家はホントにコンセントが少なくて
大変でしたがこれで全部の部屋に取り付け完了と
なりました。

物の収納と運搬に100円バケツ




それと便利なものと言えばこのバケツ、
ものを入れても軽量でしかもたくさん入る。


運搬も楽だし、重ねて車に乗せられるので
楽です。野菜や、お米、何でも入れられて
100円!色の違いで中身を分けているのです。


バケツのフタも1コ100円なので、セットで
200円でした。それと組立式の4角いコンテナーも
2コ使用してます。これは1コ1000円ぐらい
しましたが、折りたためるのが便利です。


突然話が飛びますが、
新潟に来ると毎回楽しみにしているのは
おいしいパンが食べられる事です。

おいしい酵母パン



自然の酵母を使っていて、なぜかとんでもなく
美味しいので写真を撮ってみました。



このパンは人にやさしく出来ていて、
合成保存料などが入っていない為か
その日の内に食べたいところです。


つまり次の日になると味が落ちやすく
購入したらなるべく早く召し上がって下さい。

パンでの食卓



さて今回は時間があるので
五年ぶりぐらいに、荻の島かやぶき集落と、初めての
門出かやぶき集落を見に行きました。








荻の島に来ると必ず他に3台ぐらいの車が有り
古民家ファンが来ます。


集落の集会場でトイレをお借りしたとき、
私たち2人は部落の人と間違えられてしまいました。


モンペと半纏を着ていたからでしょうか。
自由な時間がある夫婦の方でしたが、近くに
棚田があったら教えてほしいと、訊かれましたが
最近、棚田がとても人気です。

田んぼ



3日前にもバスの日帰りで福島県から新潟へ
棚田見学に来ている方達とお合いしました。


田植えが済んだ今頃がいいのでしょうか?
今度お聞きしてみたいと思います。


さて、この荻の島集落も以前見たときとは
違い、さびしい風景になっていました。


カヤの屋根だった家が2軒ほどトタンを被されて
いました。しかしなんといっても、この部落の
集落を保存してゆくという意志があまり感じらないのが
とても寂しいです。

荻の島の家

先ほどお合いした方たちも
嘆いておりました。


こうしてかやぶき集落が1つ、又1つと
消えていくのかと思うととても残念ですね!


ここに住まわれる人たちが結集しなくては
守っていけるわけがないのですが、なんとか
がんばっていただきたいものです。


一日も早く、目を覚まして、人を集める
工夫をしてほしいと思いました。
村長さん!是非よろしくお願いしま~す。








荻の島の家













そしてこの近くを車で走ってみると小さいながらも、
いくつもの古民家集落がありました。


ほとんどの家が屋根にカラートタンを被せてあるとはいえ
まとまって数があるとそれなりに美しいものです。


写真家で無くてもシャッターを押してしまいます。

おばあちゃんの家

ある有名な集落を訪れた時、今風の家がいくつもあり、
絵になりにくくなりますが、それはそれで、
仕方ないことでしょう。

比較的小振りな古民家を通りかかったときに、
かわいいおばあちゃんが出迎えてくださいました。


昔のことや、今の部落の現状などを話して
下さいましたが、働く場所がなければ
人は町へ行ってしまいます。

おばあちゃんの家



でも美しい自然の中で暮らすことは何と
気持ち良いことでしょう!


問題は何と言っても、冬の間の雪なのだと
思います。雪が少なければさぞ楽に生活
出来るわけですが、雪がなければ、それはそれで
田んぼの水に苦労してしまうのですから
どちらにしてもジレンマが生まれます。


田舎では、都会の人を敬遠する筈ですが
やさしいおばあちゃんは先程、
収穫したばかりのアサツキをお土産に
持たせてくれました。遠慮なく、ありがたく
頂きました。

部落のおばあちゃん



このおばあちゃんの家の横に作業小屋がありますが
上からヒモを垂らしてあります。


ツバメが巣を作ると必ずヘビが来るそうです。
おばあちゃんはヘビが苦手です。
ツバメが卵を産むとヘビは燕の卵を食べに来るので
ツバメよけに紐をたくさん下げてあるのです。


私たち2人は色の白いこのかわいいおばあちゃんの
ファンになってしまいました。


来月はお土産を持って訪れる事にします。

おばあちゃんと記念撮影




いただいたアサツキはこんな風にしておミソで
いただきました。とてもおいしかったです。


おばあちゃんの作業小屋











新鮮なアサツキ






荻の島




今回の6月の新潟紀行は、8日間でしたが話題が多く
古民家写真が撮れましたがこれは秋ごろに
メニュー日本の古民家のページで紹介したいと
思います。



さて今回偶然、古民家レストランを発見しました。
残念ながら満席のため、入るのをあきらめて
しまいました。

来月に又必ず来るので、
期待します。それにしても午後2時で満席とは
恐れいりました。

古民家レストラン

これが古民家レストランです。ピザの配達用?か
かわいい車が置いてありました。


3輪車で、ミゼットの改修車?みたいに見えましたが
なんでしょうか?


景観にとてもマッチしています。
センスの良さを感じますので料理も期待できますね。



かわいいい車




雪国の独特な車庫







カヤ葺きの家





荻の島かやぶき集落の近くにも門出集落があります。
ここは、道路から見えないので、誤って通り過ぎてしまいますが
気を付けていくと小さな看板がありました。


まづ最初に高台に一軒かやぶきの家が見えました。
ここは、観光の泊まれる施設なのか?と思える状態です。

高台にたたずむ古民家



この家から望む風景は最高です。
周りの山と畑がとても奇麗でした。

かまど















まず眼に飛び込んでくるのはこのカヤの家です。
中を覗いてみると乱雑になっていて人は見えません。

宿泊施設か?





縁側には四角い座テーブルが掛け立てありますが
ここへ泊りたいという人はいないでしょう。
物置小屋みたいですよ!中が・・・

というのが素直な実感!


中をこんなにされては古民家がかわいそうです。2人で
「もったいない!」の連発になってしまいました。
村長さん!よろしくお願いしま~す!





大きな家

この屋根が灰色の家は、生活されている家で
とても大きな家です。おそらくこの部落で一番大きな
家に見えます。

縁側の窓が6間(6ケン)の広さです。
家の前には田んぼがあり、そして畑と続いています。
中を見てみたい衝動に駆られます。


ふき




しかし今回は時間が足りなくなってしまい、無理なので
次回に又この部落を訪ねることにして帰ります。


業者さんとの、打ち合わせどうりに作業が進めば、
7月の始めにはシャワールームが完成しているはずなので


そのころにまた新潟に来ます。そして
そのこともリポート出来ると思います。


あと、天井の塗装工事は自分達で行う予定です。
来月を楽しみにし、帰路につきました。


帰りも高速道路を通りましたが、6月中旬で、
妙高山は雪が残り、とても奇麗でした。




新井サービスエリアより妙高山を望む



画像の説明













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